「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンド・プレビュー【その1】

注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の第1ラウンドが現地時間4月20日にスタートする。この企画では、30球団の「オールタイム・チーム」にニグロリーグ選抜と25歳以下の現役選手選抜を加えた32チームがシミュレーション・ソフトの「Out of the Park Baseball」を使用して対戦。その結果をもとに、約2週間をかけて優勝チームを決めていく。企画初日となる現地時間4月20日は、アメリカン・リーグ側から7カード、ナショナル・リーグ側から1カードのシミュレーションが行われる予定だ。

ツインズvsブルージェイズ
結果発表:日本時間4月20日午後11時
このカードは1991年のリーグ優勝決定シリーズの再戦となる。このときはツインズが勝利し、現時点では球団史上最後となるワールドシリーズ制覇につなげた。初戦はウォルター・ジョンソン(ツインズ)対ロイ・ハラデイ(ブルージェイズ)という殿堂入り投手対決となり、ハラデイはロッド・カルー、カービー・パケット、ハーモン・キルブリュー、グース・ゴスリン、ジョー・クローニンといった殿堂入り選手や2009年MVPのジョー・マウアーを擁する強力打線と対戦。一方、通算417勝のジョンソンが対戦するブルージェイズ打線には、ロベルト・アロマー、エドウィン・エンカーナシオン、ホゼ・バティースタ、カルロス・デルガド、ジョシュ・ドナルドソンと1990年代以降の好選手が多く含まれている。

ホワイトソックスvsロイヤルズ
結果発表:日本時間4月20日午後11時
このカードはア・リーグ唯一の同地区対決となる。ホワイトソックス投手陣には、ビリー・ピアース、ウィルバー・ウッド、クリス・セール、マーク・バーリーなど好左腕が多く、打線はフランク・トーマスとポール・コナーコの両スラッガーが中心。一方のロイヤルズは、アレックス・ゴードン、サルバドール・ペレス、ロレンゾ・ケインと2015年ワールドシリーズ制覇時の主力選手が多く名を連ね、そこに殿堂入りの名三塁手ジョージ・ブレットが加わる布陣となっている。

アスレチックスvsレイズ
結果発表:日本時間4月20日午後11時
1901年創設の古豪アスレチックス対1998年創設の新興球団レイズの対戦は、アスレチックスに圧倒的なアドバンテージがある。アスレチックスのロースターは、球団の伝統を反映した豪華な顔ぶれとなっており、キャットフィッシュ・ハンター、レフティ・グローブ、デニス・エカーズリー、エディ・コリンズ、ジミー・フォックス、リッキー・ヘンダーソン、レジー・ジャクソンなど殿堂入り選手がズラリと並ぶ。一方のレイズは、サイ・ヤング賞コンビのデービッド・プライスとブレイク・スネルを中心とした投手陣で「ジャイアント・キリング」を目指す。エバン・ロンゴリア、フレッド・マグリフ、カール・クロフォードらが打線の中心となる。

オリオールズvsアストロズ
結果発表:日本時間4月20日午後11時
アストロズは過去の名選手と現代のスター選手のバランスが取れたロースターとなっており、アレックス・ブレグマン、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガー、ホゼ・アルトゥーベにランス・バークマン、ジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオらが加わる打線は強力。エースはノーラン・ライアンだ。一方のオリオールズは、エディ・マレー、ロベルト・アロマー、カル・リプケンJr.、ブルックス・ロビンソンと内野4人全員が殿堂入り選手であり、外野にもフランク・ロビンソンがいる。また、今季からオリックスへ移籍したアダム・ジョーンズもスタメンの中堅手としてチームに名を連ねている。

レッドソックスvsレンジャーズ
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前0時)
結果発表:日本時間4月21日午前2時
レッドソックスの先発投手陣は、ペドロ・マルティネス、サイ・ヤング、ロジャー・クレメンスと極めて強力で、ベーブ・ルースも控えている。この投手陣に大量の援護点は不要かもしれないが、テッド・ウィリアムス、ムーキー・ベッツ、デービッド・オルティス、ジミー・フォックス、ウェイド・ボッグス、カール・ヤストレムスキーらを擁する打線も破壊力抜群だ。一方のレンジャーズも、イバン・ロドリゲス、アレックス・ロドリゲス、エイドリアン・ベルトレイ、ラファエル・パルメイロ、フアン・ゴンザレス、ルーベン・シエラらが並ぶ強力打線。投手陣には絶対的エースとしてノーラン・ライアンが君臨する。

ヤンキースvsマリナーズ
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前0時30分)
結果発表:日本時間4月21日午前2時
マリナーズはシーズン最多タイ記録の116勝を挙げながらもリーグ優勝決定シリーズで敗退した2001年のリベンジを目指すが、史上最多のワールドシリーズ制覇27度を誇る名門ヤンキースを破るのは簡単なことではない。ヤンキース打線には、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ミッキー・マントル、ジョー・ディマジオ、デレク・ジーター、ヨギ・ベラといったレジェンドがズラリと並び、ホワイティ・フォード、レッド・ラフィング、ロン・ギドリー、アンディ・ペティットらの先発投手陣、グース・ゴセージとマリアーノ・リベラを擁する救援投手陣も非常に強力だ。一方のマリナーズは、ランディ・ジョンソンとフェリックス・ヘルナンデスの両エースにヤンキース撃破を託す。なお、アレックス・ロドリゲスは両チームのロースターに名を連ねている。

ニグロリーグ選抜vsインディアンス
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前1時)
結果発表:日本時間4月21日午前2時
伝説の名投手サチェル・ペイジと、ジム・トーメイ、ナップ・ラジョイ、トリス・スピーカーといった殿堂入り選手やマニー・ラミレス、アルバート・ベル、トラビス・ハフナーといった強打者を擁するインディアンス打線の対戦に大きな注目が集まる。インディアンスはボブ・フェラーとコリー・クルーバーという強力な二本柱を擁するが、ニグロリーグ選抜の打線にも「黒いベーブ・ルース」ことジョシュ・ギブソンのほか、クール・パパ・ベル、バック・レナード、ポップ・ロイド、ミュール・サトルズ、ターキー・スターンズなど殿堂入り選手がズラリと並んでいる。

レッズvsナショナルズ
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前1時30分)
結果発表:日本時間4月21日午前2時
1975年と1976年にワールドシリーズを連覇した「ビッグ・レッド・マシン」の主力であるジョニー・ベンチ、ジョー・モーガン、ピート・ローズに殿堂入り選手のフランク・ロビンソンとバリー・ラーキン、現役スター選手のジョーイ・ボットーが加わるレッズ打線は非常に強力。一方、2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズは、スティーブン・ストラスバーグ、マックス・シャーザー、ライアン・ジマーマン、アンソニー・レンドン、トレイ・ターナー、フアン・ソト、ハウィー・ケンドリックといった世界一メンバーに、ブライス・ハーパー、ラリー・ウォーカー、ブラディミール・ゲレーロ、アンドレ・ドーソンらが加わる布陣となっている。

© MLB Advanced Media, LP.