【今週の日本の卓球】4月世界ランキングで伊藤2位 Tリーグ契約更新も

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

16日、ITTFは4月の世界ランキングを発表した。女子では、日本人最高位につけていた伊藤美誠(スターツ)が2位に躍り出た。現行の制度となってからは初の快挙である。また男子では、張本智和がランクを1つ上げ、4位となった。

Tリーグでは、先週に引き続いて契約更新の発表が行われた。上田仁は3rdシーズンも岡山リベッツでプレーすることが決まった。また、平野友樹はT.T彩たまから琉球アスティーダへの移籍が発表された。

伊藤美誠、日本人最高位を更新

伊藤美誠は3月に行われたカタールオープンで中国選手を破り、準優勝に輝いた。この結果により3月に2位だった孫穎莎(スンイーシャ・中国)と入れ替わり、2位へと浮上した。伊藤と同じく、東京五輪代表の石川佳純(全農)は先月と変わらず9位、平野美宇(日本生命)も3月と変わらず11位であった。

日本勢はこの3人に続き、オマーンオープンで2冠の佐藤瞳(ミキハウス)が17位、今季Tリーグ・日本ペイントマレッツの主力として活躍した加藤美優(日本ペイントホールディングス)が22位、今年の全日本選手権優勝の早田ひな(日本生命)が29位と並んでいる。

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

男子では、張本智和が中国の林高遠(リンガオユエン)を抜き、4位となった。東京五輪代表の丹羽孝希(スヴェンソン)は順位を1つ下げて13位に、水谷隼(木下グループ)は2つ下げて17位という結果であった。

この3人の後には、今年の全日本選手権優勝の宇田幸矢(明治大学)が自己最高位の35位、1年間で世界ランキングを急上昇させた神巧也T.T彩たま)が45位、2020世界卓球日本代表最終選考会を制した森薗政崇(BOBSON)が48位と続いている。

Tリーグ契約更新

トップおとめピンポンズ名古屋

トップおとめピンポンズ名古屋は中央大の4年生山本笙子と、同じく中央大3年生の梅村優香との契約を更新した。山本は今季から中央大の主将を務め、梅村は2ndシーズンのダブルスで3勝をあげている選手である。

写真:梅村優香(中央大学)/撮影:ラリーズ編集部

またルーマニア代表のエリザベタ・サマラとも契約更新を行った。ヨーロッパ選手らしい豪快な両ハンドが特長のサウスポーである。2ndシーズンはシングルスに登場し、3勝3敗の結果を残している。選手に加え、藤川英雄監督と矢島淑雄コーチの契約更新も行われた。

琉球アスティーダ

カットマンの村松雄斗が琉球アスティーダとの契約更新を発表した。2ndシーズンでは村松は、シングルス3勝1敗、ダブルス1勝1敗と出場機会はそれほど多くないものの、勝ち越してチームに貢献している。

またレンタル出場としてT.T彩たまで2ndシーズンを戦った平野友樹が3ndシーズンから琉球アスティーダへ移籍することが発表された。琉球アスティーダには野田学園OBが続々と集結する形となっている。

岡山リベッツ

2ndシーズンから引き続いて上田仁と柏竹琉が岡山リベッツでプレーすることが決まった。上田仁は体調不良もあり、2ndシーズンはあまり振るわない結果となったが、1stシーズンは単複ともに活躍し、チームの勝利に貢献した。柏は1試合のみの出場となったが、今年から早稲田大学へと進学し、3rdシーズンからの活躍が期待される。監督の白神宏佑の続投も発表されている。

また、新戦力として、サイチヤン・グナナセカラン(インド)の加入が決定した。世界ランキング31位の選手で2019年のオマーンオープンではシングルスベスト4に入っている。また木下マイスター東京でプレーしていた田添響の加入も決定した。バックハンドが武器の選手であり、2ndシーズンの出場は3試合と少ないものの、新天地でのセンスあるプレーに期待がかかる。

文:ラリーズ編集部

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