「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンド・プレビュー【その2】

注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の第1ラウンドが現地時間4月20日にスタートする。この企画では、30球団の「オールタイム・チーム」にニグロリーグ選抜と25歳以下の現役選手選抜を加えた32チームがシミュレーション・ソフトの「Out of the Park Baseball」を使用して対戦。その結果をもとに、約2週間をかけて優勝チームを決めていく。企画2日目となる現地時間4月21日は、アメリカン・リーグ側から1カード、ナショナル・リーグ側から7カードのシミュレーションが行われる予定だ。

25歳以下の現役選手選抜vsフィリーズ
結果発表:日本時間4月22日午前1時
特別編成チームである「25歳以下の現役選手選抜」が伝統球団のフィリーズを相手にどのような戦いを見せるか非常に興味深い。ジャック・フラハティ(カージナルス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)、マイク・ソローカ(ブレーブス)らが投手陣の中心となり、コディ・ベリンジャー(ドジャース)、ピート・アロンゾ(メッツ)、ラファエル・デバース(レッドソックス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)らを擁する打線がスティーブ・カールトン、ロビン・ロバーツ、ピート・アレクサンダーらと対戦する。殿堂入りの名三塁手マイク・シュミットと2008年ワールドシリーズ制覇時の主力であるライアン・ハワード、チェイス・アトリー、ジミー・ロリンズが形成するフィリーズの内野陣も非常に魅力的だ。

カブスvsメッツ
結果発表:日本時間4月22日午前1時
トム・シーバー、ドワイト・グッデン、ジェイコブ・デグロムのサイ・ヤング賞トリオを擁するメッツの先発投手陣は非常に強力。この強力投手陣を、アンソニー・リゾー、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズといった現役スター選手にアーニー・バンクス、ロン・サント、ライン・サンドバーグ、ハック・ウィルソン、アンドレ・ドーソン、サミー・ソーサらレジェンドが加わるカブス打線は攻略できるだろうか。メッツ打線には、デービッド・ライト、キース・ヘルナンデス、そして2019年新人王のピート・アロンゾらが名を連ねている。

ブレーブスvsマーリンズ
結果発表:日本時間4月22日午前1時
ナ・リーグ東部地区に所属するチーム同士の対戦となるこのカードは、1876年からの長い歴史を誇るブレーブス、1993年創設のマーリンズと「ミスマッチ」の様相を呈している。短い歴史のなかで2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたマーリンズは、ミゲル・カブレラ、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、ハンリー・ラミレスといった好打者、ホゼ・フェルナンデス、ジョシュ・ベケット、ドントレル・ウィリスといった好投手を揃えるが、グレッグ・マダックス、ウォーレン・スパーン、トム・グラビン、ジョン・スモルツという最強先発投手陣を擁するブレーブスを撃破するのは困難かもしれない。

ドジャースvsパドレス
結果発表:日本時間4月22日午前1時
このカードも同地区対決となる。サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーを擁するドジャース投手陣は極めて強力で、フェルナンド・バレンズエラ、ドン・ニューカム、エリック・ガニエらも控えている。多くの援護点は不要だが、打線にもデューク・スナイダー、ジャッキー・ロビンソン、ピー・ウィー・リース、コディ・ベリンジャーらスター選手がズラリと並んでいる。一方のパドレスは、サイ・ヤング賞コンビのジェイク・ピービーとランディ・ジョーンズを擁するが、グース・ゴセージ、ロリー・フィンガース、トレバー・ホフマン、カービー・イエーツ、ヒース・ベルが並ぶブルペンが最大の武器である。打線は殿堂入りトリオのトニー・グウィン、オジー・スミス、デーブ・ウィンフィールドが中心となる。

パイレーツvsダイヤモンドバックス
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前4時)
結果発表:日本時間4月22日午前6時
1882年創設のパイレーツと1998年創設のダイヤモンドバックスの対戦となる。しかし、球団創設4年目でのワールドシリーズ制覇の立役者となったランディ・ジョンソンとカート・シリングを擁するダイヤモンドバックスは、球団の歴史が短いとはいえ侮れない存在だ。一方のパイレーツは、ロベルト・クレメンテ、ホーナス・ワグナー、ウィリー・スタージェルといった殿堂入り選手が打線の中心となり、1946年から7年連続本塁打王に輝いたラルフ・カイナーもベンチに控えている。

タイガースvsエンゼルス
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前4時30分)
結果発表:日本時間4月22日午前6時
現役最高の選手であるマイク・トラウトを擁しながらもポストシーズンを勝ち進むことのできていないエンゼルスは、多くの殿堂入り選手を擁するタイガース撃破を目指す。2002年ワールドシリーズ制覇時の主力メンバーであるティム・サーモン、トロイ・グロス、ギャレット・アンダーソンのほか、殿堂入り選手のブラディミール・ゲレーロが打線に名を連ね、ノーラン・ライアンが絶対的エースとなる。一方、打線にハンク・グリーンバーグ、アル・ケーライン、タイ・カッブ、チャーリー・ゲーリンジャー、アラン・トラメル、ハリー・ハイルマン、ジョージ・ケルと7人の殿堂入り選手を抱えるタイガースには、未来の殿堂入り選手であるミゲル・カブレラもいる。投手陣はジャック・モリス、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーらが中心だ。

カージナルスvsロッキーズ
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前5時)
結果発表:日本時間4月22日午前6時
このカードも1882年創設のカージナルス、1993年創設のロッキーズという殿堂球団と新興球団の対戦となる。カージナルス投手陣がボブ・ギブソンとディジー・ディーンという殿堂入りコンビを軸とするのに対し、ロッキーズ投手陣の中心はウバルド・ヒメネス、ヘルマン・マルケス、ジョン・グレイといった近年のスター選手たち。トッド・ヘルトン、ラリー・ウォーカー、ノーラン・アレナード、トレバー・ストーリーら強打者がズラリと並ぶロッキーズ打線の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。ただし、スタン・ミュージアル、ロジャース・ホーンスビー、アルバート・プーホルス、オジー・スミス、ジム・エドモンズらを擁するカージナルス打線も非常に強力である。

ジャイアンツvsブリュワーズ
Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前5時30分)
結果発表:日本時間4月22日午前6時
ワールドシリーズ通算36イニングで防御率0.25を記録しているマディソン・バムガーナーは、ジャイアンツの先発4番手に過ぎない。ジャイアンツには、クリスティ・マシューソン、フアン・マリシャル、カール・ハッベルという殿堂入り投手トリオがいるからだ。もちろん、ウィリー・メイズやウィリー・マッコビーらを擁する打線も強力で、ボビーとバリーのボンズ親子もロースターに名を連ねている。この巨大戦力と対戦するブリュワーズは、殿堂入り投手はロリー・フィンガースだけ。しかし、打線にはテッド・シモンズ、ポール・モリター、ロビン・ヨーントと複数の殿堂入り選手を抱え、プリンス・フィルダー、クリスチャン・イェリッチ、ライアン・ブラウンといった近年のスラッガーたちが「レジェンド」をサポートする。

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