鈴鹿8耐:ドゥカティ・パニガーレV4 Rで出場目指したチームディライトが出場断念

 4月19日、Team de”LIGHT(チームディライト)は7月16~19日に鈴鹿サーキットで開催される『2019-2020 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会』の出場を断念するとホームページ上で発表した。

 1990年の創業以来、イタリア車の販売やカスタム、オリジナルパーツの開発と販売を行っているディライト。鈴鹿8耐はドゥカティ888CORSAで1993年に初挑戦し、2008年にドゥカティ1098R、2017年にドゥカティ・パニガーレRで出場する。

 そして2019年はドゥカティ・パニガーレV4 Rでトライアウトを通過し、同マシンで本戦出場を目指したが、昨シーズンのEWCレギュレーションではパニガーレV4 Rの出場が認められず、パニガーレRで参戦した。

 2019-2020シーズンはホモロゲーションを受けたことで、Team de”LIGHTはパニガーレV4 Rで鈴鹿8耐出場を目指してトライアウトに参戦する予定だった。しかしTeam de”LIGHTは、チーム関係者の健康と安全、イタリアからのパーツの入手ができない可能性、今後の世界経済危機を考慮した結果、出場を断念するとアナウンスした。

 現状では7月16~19日に開催が予定されている鈴鹿8耐。カワサキやヤマハが参戦体制を発表しており、実施できないトライアウトの代わりに選考委員会が出場チームを選出するなど開催準備が進んでいる。そのため新型コロナウイルスの感染拡大が早期に終息を迎えることを願うばかりだ。

2019年鈴鹿8耐トライアウト2ndステージに参戦したチームディライト

 4月19日にTeam de”LIGHTが発表した鈴鹿8耐挑戦断念のお知らせは以下の通り。

2020年8耐参戦に関して

【2020 鈴鹿8時間耐久ロードレースへの挑戦断念のお知らせ】

この度の新型コロナウイルスによりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますと共に、感染が確認された方々や感染拡大により生活に影響を受けられている各地の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

そして、新型コロナウイルスの対応に日夜、最前線でご尽力頂いている医療関係の皆様に心から敬意を表します。

この度、チームディライトは新型コロナウイルスの急速な感染拡大にあたり、やむなく「世界選手権鈴鹿8時間耐久ロードレース 43回大会」への挑戦を断念する事をご報告させて頂きます。

お手伝い頂くお客様やスタッフとそのご家族の健康と安全、イタリアからの各パーツの入手停止の可能性、そして今後の世界経済危機を考慮し自社の存続と社員さんの生活を守る為に、この考えに至りました。

いつも絶大な応援をして頂いている皆様には期待を裏切る決断となりましたが、次回出場に向け、成長したディライトをお見せできる様に挫けず怠けず、社員一丸となって取組みますのでご理解頂ければ幸いです。

有限会社 ディライト
代表取締役 片岡誉

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