過去最多5071人が意見提出 IR方向性素案のパブコメ

横浜市が、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の立地場所として想定する山下ふ頭=同市中区

 横浜市は20日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に対する市の考え方を示した「横浜IRの方向性」の素案に、延べ5071人から意見が寄せられた、と発表した。市民意見募集(パブリックコメント)では過去最多の提出者数という。

 5071人は17日時点の速報値で、内訳は郵送が1782人、ファクスが1198人、電子メールが1746人、直接持参が345人だった。

 市によると、これまで提出者数が最多だったのは、2006年1月から2月にかけて募った「長期ビジョン素案」で、4715人だった。過去最多を更新したことについて、市は「IRに対する関心の高さの表れ」としている。

 市はIR事業者の公募条件などを定めた「実施方針」の参考にするため、3月6日から1カ月間、パブコメを実施。だが新型コロナウイルス感染症対策を優先するため、IR事業に関する手続きを2カ月延期することを決めた。パブコメの結果や横浜IRの方向性も実施方針などとともに、8月に公表する予定。

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