【新型コロナ】相模原に子ども病床 「家族一緒に」広い病室、改修費補助

感染した15歳未満を専門に受け入れる病床の新設について説明する相模原市の本村市長=市役所

 相模原市内の病院が、新型コロナウイルスに感染した15歳未満を専門に受け入れる病床を新設することが20日、分かった。家族で一緒に過ごせるよう、広い居室を用意。市は改修費を補助し、子どもが不安になることなく療養に専念できる施設を支援する。

 本村賢太郎市長が同日の会見で発表した。病院は近く受け入れを始めるが、その影響に配慮し、市は病院名を非公表とした。

 市によると、病床は自動ドアで隔離。隔離療養の重要性をなかなか理解できない子どもが動き回って院内感染を引き起こさないよう、子どもの手の届きにくい高さに開閉スイッチを設置する。

 病院はまず、2人分の病床を確保し、将来的に8人分まで増床。市は改修に補助金を支出する。

 市がこれまでに確認した感染者に15歳未満はいないが、家庭内感染が広がっていることから、市長は「子育て中の方々から不安の声が寄せられるようになった。子どもたちの安全、安心を守る医療機関を応援したい」と説明した。

 市はまた、無症状や軽症の患者の宿泊療養施設として、3月末で閉院した北里大学東病院(同市南区)敷地内の元看護師寮を活用することも発表。40室あり、市職員が常駐する。

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