「情報、寄せて」 額に包丁、湯河原放火殺人事件から5年

小田原署捜査本部が情報提供を求めているチラシ

 湯河原町宮下の住宅の焼け跡から2015年4月、住人の女性=当時(66)=の遺体が見つかった殺人・放火事件は21日で発生から5年を迎える。小田原署捜査本部は引き続き、情報提供を求めている。

 火災は午前6時ごろに発生し、焼け跡の寝室から額に包丁が刺さった状態で女性の遺体が見つかった。複数の切り傷や刺し傷のほか、鈍器で殴られたような痕があり、殺害後に放火されたとみられている。

 捜査本部はこれまでに、延べ2万4125人の捜査員を投入して同1万279人から話を聞くなどしたが、有力情報は得られていない。火災当日の朝、現場方向から現れた身長約170センチの不審人物がJR湯河原駅の防犯カメラに写っており、行方を追っている。

 新型コロナウイルスの影響で、今月21日に同駅前で予定していたチラシ配布は中止となったが、捜査本部は「事件解決のため、ささいなことでも情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 不審人物の画像と動画は県警ホームページで公開している。情報提供は捜査本部電話0465(32)0110。

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