玉城デニー知事「到底納得できない」 辺野古の工事変更で国を批判

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沖縄防衛局が提出した設計概要の変更承認申請書について「手続きを一方的に進めることは到底納得できない」と批判する玉城デニー知事=21日午後、県庁

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が軟弱地盤の改良工事などを追加する設計概要の変更承認申請を県へ提出したことを受け、玉城デニー知事は21日午後、県庁で記者会見を開き、「県が求める対話に応じることなく、県民に十分な説明もないまま、埋め立て工事の手続きを一方的に進めることは到底納得できない」と批判した。

 一方で、行政として法律に基づき、申請を審査する必要があることから「内容を精査した上で法令にのっとり、厳正に対応したい」と、審査を開始する考えを示した。

 また、当初計画を大幅に見直しているほか、環境保全措置の変更など変更部分が多岐にわたるとの認識で「専門家からの意見聴取など法の適正を慎重、精緻に審査する必要がある」と述べ、承認か、不承認かを判断する時期を予測するのは困難との見方を示した。

 20日に新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言を発表した直後の申請について、玉城知事は「市中感染が広がる懸念も指摘され、県を挙げて感染拡大防止の対策を進めている状況である」と指摘。国民一丸となって取り組むべき時期にスケジュールありきで申請が提出されたことは「遺憾であり、断じて容認できない」と憤りを示した。

 標準処理期間は44日間となっているが、県民に行動自粛を要請し、県庁内の職員の出勤を2分の1に減らしており、「(期間内に)明確に回答することは難しいと今の段階では言わざるを得ない」と語った。

 さらに政府の試算で辺野古新基地建設の完了には約12年かかることが明らかになっており、当初計画で埋め立て工事を必要とする理由とした「普天間飛行場の一日も早い危険性除去」につながらないことが明確になったと主張した。