主人公の親友役での好演が光る中村蒼

放送中のNHKの連続テレビ小説「エール」で、窪田正孝演じる主人公の親友役を演じているのが俳優の中村蒼だ。

中村演じる村野鉄男はもともとガキ大将。当初はいじめられっ子だった主人公を見下していたが、いじめっ子に敵わぬながらも本気で立ち向かったのを助けに入り親友となる。

福島日民新聞社の記者となって主人公と再会。けんかっ早い性格であるが、詩を作ることが得意でのちに作詞家となり、主人公らとともに「福島三羽ガラス」と呼ばれるようになる役どころだ。

「もともと、脇役が多いが、今回の作品も主人公を引き立たせるようにうまく演じている。各朝ドラは主人公よりも男性脇役のキャラがブレイクする傾向があるが、今作では中村がその候補だろう」(テレビ誌記者)

中村は中学3年だった2005年11月に行われた、「第18回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の最終選考会においてグランプリを受賞し芸能界入り。

06年10月、舞台「田園に死す」に主演し俳優デビュー。07年7月から放送の連続テレビドラマ「BOYSエステ」でドラマ初主演、同年公開の同じ事務所の新垣結衣主演の映画「恋空」で映画初出演を果たした。

「かなり熱中しやすい性格で、『BOYS』で習得したリンパマッサージは今や特技となっている」(テレビ局関係者)

14年10月放送の主演ドラマ「マザーズ」(中京テレビ)は、「平成26年度文化庁芸術祭」のテレビ・ドラマ部門優秀賞、「平成27年日本民間放送連盟」のテレビドラマ番組部門最優秀賞を受賞した。

プライベートでは、17年1月、6年間の交際を経て一般女性と結婚したことを自身のブログで発表。その後、2人の子供に恵まれている。

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