オンライン授業開始 相次ぐトラブルに対策は?

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3日から、薬学部や経済学部など、一部の学部や研究科でウェブ会議システム「Zoom」を利用したオンライン授業が始まっている。全学でのオンライン授業の導入は初の試み。大学側も急な対応を強いられたことで、開始当初はトラブルが複数件発生した。

3日、6日、7日などには学務システム「UTAS」にアクセスが集中し、システムの利用が困難な状態に。UTAS内のシラバスに掲示されるオンライン授業のURLを求めて学生のアクセスが殺到し、想定以上の負荷がかかったためだ。UTASへのアクセスが困難となったことで、キャンパスの自動証明書発行機が正常に動作せず、成績証明に苦労した学生もいたという。

現在は学生が受講予定の授業のURLを取得したことや、学習管理システム「ITC―LMS」上にもリンクを記載するなどの措置により、7日のピーク時ほど接続困難にはなっていない。経済学部はUTASへのアクセスが困難となった6日、所属学生に、オンライン授業のURLの一覧を送付する対応を取った。

経済学部のある授業は、授業の進行が妨害される「荒らし」の被害に。複数人の部外者が授業に乱入して奇声を上げながら授業スライドが映っている画面に落書きするなどし、授業の継続が困難となった。一度オンライン授業を解散し、再度学生を集めて授業を再開した。Zoomのミーティングに悪意を持って入室し、ミーティングの進行を妨害する行為は「Zoombombing」として、米国などで問題となっている。情報基盤センターはZoomを安全に使用するため、ソフトウェアを最新版にアップデートすること、授業参加にパスワードが必要な設定にすることを推奨している()。

対面での授業が不可能なことが影響してか、不開講となった授業も多い。前期教養課程では、全学自由研究ゼミナール28科目、全学体験ゼミナール33科目、その他日本国憲法やジェンダー論など、さまざまな授業がSセメスターでは不開講となった。ジェンダー論を担当する瀬地山角教授(総合文化研究科)は東京大学新聞社の取材に対し「600人相手のラジオDJ」をやるよりはAセメスターに延期して対面授業として開講すると話した。