[再現NAB2020:ローランド]マルチフォーマットAVミキサー「VR-50HD MK II」の新ファームウェアVer2.00

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オーディオ機能が強化された「VR-50HD MK II Ver2.00」

ローランドは、マルチフォーマットAVミキサー「VR-50HD MK II」の新ファームウェアVer2.00を発表した。リリースは2020年夏頃を予定している。VR-50HD MK IIは映像(ビデオ・スイッチャー)、音声(オーディオ・ミキサー)に加え、タッチパネル・モニター、USBストリーミング出力を備えたオールイン・ワンAVミキサー。「1人でも操作ができる」をコンセプトに初代VR-50HDから音質や操作性が向上。映像・音声コンテンツ制作からライブ配信まで、幅広く活躍する製品だ。

同ファームウェアはVRの特長でもあるオーディオ機能が2つ強化された。1つは「オート・マスタリング・エフェクト」で、これは音楽制作において、ミキシングして作られた2トラック音源を、イコライザーやコンプレッサーやその他のオーディオ・エフェクトを用いて加工し、配信プラットフォームなどの最終的なメディアに書き出すために、音量や音質、音圧を調整することができる機能。

もう1は「アダプティブ・ノイズ・リダクション」機能。これはローランドの最新音響技術を使ったもので、入力された音声からノイズ成分を自動で検出し、動的にノイズを除去する機能。今までのノイズ・リダクションとは違った次世代の機能で、原音への影響を最小限にとどめながら効果的にノイズを除去することが可能だとしている。

今回、新たにラウドネスをベースとしたゲインコントロール機能を搭載。放送と配信では異なるラウドネスレベルで制作されているが、この機能を用いることでより簡単にレベルの管理を行うことが可能。また、アダプティブ・ノイズ・リダクションに関しては、操作が煩雑にならないように、パラメータの大部分をエフェクト側が自動的に解析・設定することで、ユーザー側で設定しなければならないものを最小限にするように設計されている。エフェクトが動的に働くため、多くのシチュエーションで基本的にはONにするだけで良いように仕上げたという。

■一言アピール!

VR-50HD MK IIは弊社のAVミキサーのフラグシップモデルとなっており、ビデオと共にオーディオも高性能な製品です。特に音響部分については部品の選定からこだわって設計したところもあり音響技術者でも満足できる製品だと思っていますので、是非一度お試しいただけると幸いです。

また、VR-50HD MK IIは今後もバージョンアップによって進化をする予定です。今後、対応するPTZカメラを追加する予定ですので、そちらもご期待ください。

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