知事会見に手話通訳者同席 聴覚障害者団体の要望で

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新型コロナウイルス感染症対策についての蒲島郁夫知事の会見で手話通訳する男性=21日午後、県庁(高見伸)

 熊本県は21日、新型コロナウイルス感染症に関する蒲島郁夫知事の臨時記者会見に、初めて手話通訳者を置いた。聴覚障害者団体の要望を受けた対応で、今後の定例・臨時会見にも通訳者を立ち会わせる方針。

 新型コロナの感染拡大で首長の会見もマスク着用が一般的となり、県ろう者福祉協会は今月初め、手話通訳者の早期設置を県と熊本市に要望。同協会が県と市の依頼に応じて、協会に登録する通訳士(29人)を派遣する検討を進めていた。

 県は、ホームページに公開する会見動画も手話通訳入りに変更。深夜の緊急会見で通訳を手配できない場合は、後日手話通訳を収録するなどして対応する。

 熊本市も、22日の大西一史市長の定例会見から手話通訳を同席させる。

 県ろう者福祉協会の松永朗常務理事(82)は「努力してもらい大変ありがたい」と歓迎。今回は当日朝に派遣依頼を受けたといい、「今後、緊急時にも手話通訳を設置できる方法を行政と一緒に模索したい」と話している。(上島諒、平澤碧惟)