長崎停泊中クルーズ船でクラスター 3月14日以降も船員が下船

中村知事

 長崎市香焼町の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊しているクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍・8万6千トン)の船内で、外国籍の船会社社員が新型コロナウイルスに感染した問題で、県と同市は22日、濃厚接触の可能性のある乗組員ら57人の検査の結果、33人の感染を確認したと発表。船内でクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。中村知事は自衛隊に派遣を要請する方針。
 県は3月13日に船会社に乗組員の乗下船の自粛を要請していたが、コスタ社への聞き取りで、14日以降も乗組員が下船していたことも判明した。
 中村法道知事は会見で「まずは乗船している人にPCR検査を実施して、分ける必要がある」と述べ、陰性の人はできるだけ早く帰国させ、陽性の軽症者は船内で療養、重症者は指定医療機関で引き受ける方針を示した。

 


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