アミュプラザ長崎 10年ぶり売上高減 イベント中止、時間短縮で影響

 JR九州グループのJR長崎シティ(長崎市)は20日、運営する大型商業施設、アミュプラザ長崎の2019年度の売上高が、206億1600万円となり、18年度から4億円減少したと発表した。前年度実績を下回るのは09年度以来10年ぶり。入館者も24万5千人減り1148万人となった。
 売上高、入館者数は共に、2月までは過去最高を更新するペースで推移していたが、3月に新型コロナウイルス感染拡大防止のために集客イベントを中止、営業時間も短縮するなどした影響が出た。
 同社によると、昨年度は消費増税や暖冬などのマイナス要素があったものの、JR九州のクレジットカード「JQカード」利用で割引になる企画などが奏功。JR長崎駅かもめ広場で実施した県産品を使ったイベントなども集客につながった。
 だが、3月は新型コロナの影響で6日から営業時間を短縮。かもめ広場でのイベントはゼロだった。売上高は前年同月比で79.4%、入館者も76.9%まで落ち込んだ。
 担当者は「お客さまに安全、快適に利用していただくことが重要。(減少を)素直に受け止めるしかない」としている。

 


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