ドローンで撮影 九十九島や西海橋…佐世保の「今」を 写真家・葛城さん 170本を公開

ドローンで撮影した九十九島の夕日(葛城さん提供)

 佐世保市皆瀬町の写真家、葛城和久さん(45)は、ドローンで撮影した佐世保の風景の動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップし、視聴者を楽しませている。新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛が求められる中、葛城さんは「動画で佐世保の『今』を楽しんでもらいたい」と話す。
 地元の音楽ユニット「サンディトリップ」の「KAZU」として知られる葛城さんは、写真家としての顔も持つ。2012年に妻からカメラを勧められ九十九島の夕日を撮るように。数年で全国のフォトコンテストで入賞するまでになった。

撮影に使用しているドローンを手にする葛城さん=佐世保市、西光寺

 九十九島を上空から撮ってみたいと思い立ち、16年からドローンを使い始め、動画投稿も始めた。18年、非政府組織(NGO)「世界で最も美しい湾クラブ」が九十九島の加盟を認定。葛城さんがドローンで撮影した写真がPR用ポスターに採用された。
 動画は1本3分程度で、九十九島や雲海からのぞく西海橋、水中ドローンで撮った小佐々町の海…など「被写体」はさまざま。佐世保の自然は、季節ごとに異なる表情を見せるのが魅力だ。映像に合った音楽選びにもこだわり、数日に1本のペースで投稿。総数は約170本に上る。
 新型コロナ対策が叫ばれる今、ドローンなら人けのない場所を選んで撮影できるところも利点だ。14日は上柚木町の西光寺へ。約1時間かけ、満開になった境内のオオムラザクラなどを撮影した。葛城さんは「ドローンを使って、今まで見たことのない視点で、より美しい佐世保の魅力を伝えていきたい」と笑顔で話した。
 ユーチューブ内のチャンネル名は「Kazu Laboratory」。

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