北海道を駆けた蒸気機関車、群馬 川場村で眠るD51形561号機

苗穂工場で産声をあげ、北海道の大地を250万km以上 走り続けたデゴイチ、D51形蒸気機関車561号機が、群馬 川場村にいる。

関越自動車道 沼田IC からクルマで10分。上越新幹線 上毛高原駅からタクシーで30分。

ホテル田園プラザ。

かつては、テンダーにコンプレッサーを仕込み、圧縮空気で走らせるという“動態保存”をみせてくれた時期があったけど、いまは動かない。

「機関士というか運転手がね、亡くなってしまったんですわ。それで、この機関車も動けないんですわ」

それでも雪国の釜らしくスノープラウ(雪除け)がつき、旋回窓がある姿は、迫力がある。時期によってデフレクタ(煙除け)が変わったりもする。

この D51 561 は、1940(昭和15)年、北海道 苗穂工場でつくられ、函館、富良野、滝川と北海道の機関区をわたり、道内258万kmもの距離を走って1976(昭和51)年に廃車。

その翌年にここ群馬県川場村へとやってきて、北関東の山奥で余生を送ってきた。

いま、ホテル関係者や愛好家などの尽力で、D51 561 のまわりに上屋がついて、きれいな状態で保存されてるみたい。

――― ロビーからちらっとみえる D51 561 。きれいに整備された姿を愛でながら、ロビーやテラスでコーヒーやビールといっしょに過ごす時間を想いながら……。

D51 561 がいるホテル田園プラザの最新情報は、公式ホームページをチェックしてみて。

https://www.denenplaza.co.jp/hotel/

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