マスクして会見は「配慮欠く」 聴覚障害者「口元読めない」と要望 京都府知事が対応改善

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記者席と距離を取った上でマスクを外して会見する西脇知事(左)。手話通訳者も同席した=京都市上京区・京都府庁

 聴覚に障害がある人に新型コロナウイルスについての情報を伝えようと、京都府の西脇隆俊知事は22日の記者会見で、口の動きから言葉を読み取れるようにマスクを外した。感染防止のため、記者との距離は2メートル以上空けた。

 府によると、20日に府中途失聴・難聴者協会から「音声言語を聞くことができない私たちは、口元や表情を手がかりにしている」として、透明なマスクを付けての会見などを求める要望書が提出されたという。

 透明なマスクの入手が困難なため、西脇知事は記者席との距離を十分に空けた上で、会見時に身につけていたマスクを外すことにした。また府では10日の記者会見から手話通訳者を同席させており、この日も2人が交代で通訳した。

 府広報課は「今後とも緊急や臨時的な会見では、聴覚障害のある人を含めて広く正確な情報を伝える努力をしたい」としている。