「コメダ珈琲店」の豆菓子パッケージ 佐世保のMegumiさんデザイン 障害者事業所で活動 「絵でホッとした気持ちになって」

Megumiさんがデザインした豆菓子のパッケージ

 コーヒーチェーン「コメダ珈琲店」で販売する豆菓子のパッケージに、佐世保市の障害者事業所で、デザイン活動に取り組むMegumiさん(同市在住)の作品が採用された。季節ごとに4種類の図柄があり、これから1年間、全国の店頭に並ぶ。

 Megumiさんは、同市湊町の就労継続支援B型事業所「MINATOMACHI FACTORY(ミナトマチファクトリー)」で活動。身近な風景をペンやパソコンで色鮮やかに描く作風が特徴で、デザインしたカードケースや小物入れなどが県内各所で販売されている。
 熊本県にあるコメダ珈琲店のオーナーが障害者のアート活動を支援しており、コメダ本社(名古屋市)が昨年、豆菓子の新しいパッケージを作成するプロジェクトへの参加を同事業所に打診。一般のデザイン事務所からの応募も含めた選考の結果、Megumiさんの作品が採用された。
 プロジェクトに参加して約半年。桜の花びらをあしらった新パッケージの豆菓子が3月ごろから販売が開始された。夏、秋、冬用も順次、店に並ぶ。Megumiさんは、色数に制限がある中でどのように季節感を表現するか頭を悩ませたと明かし「絵を見たお客さんにホッとした気持ちを感じてほしい」と話す。
 ミナトマチファクトリーを運営する「フォーオールプロダクト」の石丸徹郎代表取締役は「デザイン性や物づくりの質で企業が向き合ってくれた。『障害』のラベルを外しても活躍できることを示せてうれしい」とした。 

「色使いを工夫した。もっと頑張りたい」と話し、デザインの作業に取り組むMegumiさん=佐世保市、「MINATOMACHI FACTORY」

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