【新型コロナ】「海岸に立ち寄らないで」 神奈川県が藤沢に看板設置開始 駐車違反取り締まりも強化

ゴールデンウイークを前に海岸への立ち入り自粛を呼び掛ける看板を設置する県職員=23日午前、藤沢市の片瀬海岸

 新型コロナウイルスの感染防止で外出自粛が求められる中、神奈川県は23日、週末を中心に多くの人が押し寄せている湘南や三浦半島などで、海岸に立ち入らないよう呼び掛ける看板の設置作業を始めた。黒岩祐治知事は「その外出は命よりも大事ですか」との緊急メッセージを発表しており、国道や県道にも「今は神奈川に来ないで」と表示する。

 海岸エリアの看板は、三浦市の東京湾側から相模湾の湯河原町にかけ、県管理の海岸計約140キロに約200枚設置。この日は江の島を望む片瀬海岸(藤沢市)で職員が柵などに取り付けた。県の担当者は「週末は著しく混雑しており、『密』を避けるためにも海岸への立ち入りを控えてほしい」と話した。

 この動きを踏まえ、県警は25、26日、鎌倉や江の島など湘南エリアの幹線道路を中心に駐車違反の取り締まりを強化する。公営駐車場閉鎖の影響で、車両の違法駐車や住宅街への進入などによる事故の増加が懸念されるとして、白バイ隊などが重点的に取り締まる。

 沿岸地域では週末に渋滞が発生し、地域住民から感染拡大を懸念する声が上がっている。22日には鎌倉、藤沢など11市町の首長が海岸エリアの封鎖などを県に要望していた。

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