【WATCH的イケメン図鑑】Vol.18 サム・ヒューアン

【WATCH的イケメン図鑑】Vol.18 サム・ヒューアン

シーズンを経て渋さも武器にした“夢の男”

18世紀のスコットランドにタイムスリップしたヒロインが、歴史の渦に巻き込まれていく「アウトランダー」。第2次世界大戦を生き抜いた従軍看護師にして、幸せな妻でもあったクレア(カトリーナ・バルフ)が不可思議な運命に導かれ、200年前の世界を生きることに。元いた時代に戻る方法を見つけようと奔走する中、1人の屈強な戦士と出会い、やがて本気で愛し合うようになるが…。

その初期設定からしてうっとり❤︎な作品世界で視聴者の心をつかみ、放送開始当初から話題をさらった「アウトランダー」だが、なんといっても重要なのは、主人公のクレアが出会う戦士、ジェイミー・フレイザーの存在。なぜってこのジェイミー、戦闘スキルの高いワイルド系でありながら、クリクリの赤毛と笑顔がかわゆくも爽やかで…。「こんな戦士がいたらいいな❤︎」が実写になって現れたような夢のキャラなのだ。しかも、時空を超えて現れた不審なヒロインを割とすんなり受け入れる器の大きさ(!?)あり、脱げば戦士らしくたくましいボディーあり。危険も多い時代で、クレアが出会ったのがジェイミーでよかった! そんな安堵とうっとり❤︎が視聴者の間で爆発し、演じる英国俳優、サム・ヒューアンもジェイミー役をきっかけにたちまち世界的ブレークを果たした。

「アウトランダー」の原作はダイアナ・ガバルドンの大人気小説で、多くの実写化作品同様、ドラマ制作にあたっては熱心な原作ファンの厳しい配役チェックもあった。けれど、サムがもともとブロンドだった髪を原作通りの赤に染めた瞬間、誰もが納得のジェイミーが出来上がり! 以来、このたび始まったシーズン5に至るまで、好評を博し続けている。一口に5シーズンと言えば簡単だが、その歳月は演じるサムにとってもジェイミーにとっても長いもので、実際の歴史通り大きな戦争が起きたり、ジェイミーとクレアの愛が誰にも引き裂けないほど確かなものになったり、かと思えば無情にも引き裂かれる運命に直面したり。そんなこんなの果てに訪れるシーズン5では、ジェイミーも随分と年齢を重ね、渋さも増量された大人の男になっている。未来から急に現れたクレアに驚き、赤毛をクリンクリンさせていたシーズン1の頃が懐かしい…。もちろん、大人ジェイミーには大人ジェイミーの魅力があり、その貫禄にドキドキさせられるところ。一方、18世紀の戦士の皆さんは年齢を重ねても衰え知らずのようでムキムキは相変わらず、本作お約束の濃厚ベッドシーンも引き続きたっぷり❤︎ 世界中に受け入れられた夢の男は渋さも武器に加え、今まで以上に力強く物語世界を冒険している。

【プロフィール】


サム・ヒューアン Sam Heughan
1980年4月30日生まれ。スコットランド出身。スコットランド王立音楽院で学んだ後、舞台を中心に活躍。2002年、舞台「Outlying Islands」で評価され、ローレンス・オリヴィエ賞の新人賞にノミネートされる。14年、「アウトランダー」のジェイミー・フレイザー役に抜てきされ、ドラマ界のスターに。映画出演作に「スパイ・フー・ダンプト・ミー」(18年)、ヴィン・ディーゼル共演の「Bloodshot(原題)」(20年)などがある。

【番組情報】


「アウトランダー シーズン5」
Hulu
月曜 配信中(全12話)

文/渡邉ひかる

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