佐世保70代男性死亡 長崎県内感染者で初めて

 佐世保市は23日、新型コロナウイルスに感染した市内の70代無職男性が死亡したと発表した。長崎県内で感染者の死亡が確認されたのは初めて。
 市によると、男性は同日午前11時ごろ、入院中だった感染症指定医療機関で死亡した。肺気腫の持病があった。市内1人目の感染者で、感染経路は現在も特定されていない。
 男性は1日、市保健所などのPCR検査で陽性が判明。妻の60代女性も10日に感染が分かった。3月下旬に男性宅に帰省した東京在住の親族は陰性。夫妻と同居の30代長男も陰性だったが、健康観察のため自宅待機している。
 中村法道知事は「心からお悔やみを申し上げる。県民にはそれぞれの立場で感染拡大防止に協力を願いたい」、朝長則男佐世保市長は「1日も早い終息のため引き続き取り組みを進める」とそれぞれコメントを出した。
 県内では23日までに、長崎市に停泊中のクルーズ船の乗組員を除き17人の感染を確認。22日時点でうち6人が既に退院している。


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