クルーズ船コスタ・ベネチア(13万5千トン)が23日、長崎に寄港した。食料や燃料などが不足し、漂流する恐れがあるため県が「人道上の観点」から受け入れた。乗組員に一切、乗下船しないことなどを条件にしている。
コスタ・ベネチアは、感染者が相次いでいる「コスタ・アトランチカ」と同じ船会社が運行。県港湾課によると、乗客はいない。乗組員781人の中に、発熱やせきなどの症状がある人はいないという。
長崎市の男性は「乗組員が船から下りて来ないのであれば、心配する必要はないと思っている」とし、コスタ・ベネチアが接岸する長崎港の松が枝岸壁の近くに住む男性(42)は「感染が広まったら、県の医療体制が崩壊しかねない。県は許可すべきではなかったのでは」と話した。
コスタ・ベネチアは24日午後6時半、出港する。
乗下船なしが条件 コスタ・ベネチア寄港 長崎を24日出港
- Published
- 2020/04/24 12:02 (JST)
- Updated
- 2020/04/24 12:10 (JST)
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