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国民的なお笑いスター・志村けんが、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなってからというもの、世の中が一気に暗くなったような気がします。
その志村が「最後に愛した男」と言われているのが、千鳥の大悟です。
大悟は志村の生前、一緒に飲み歩いている時に、「振り返ったら、そこに大悟がいるのが嬉しいんだよなあ」と言われて、「あの志村けんが嬉しいって…わしゃどんだけ幸せなんだ」と語っていました。
しかし志村が亡くなってから、数えきれないほどの芸能人や関係者から「お悔やみの言葉」が聞こえてきましたが、大悟の口から志村に対するコメントは一切出てきませんでした。
「大悟は大丈夫か…」そんな周囲の心配をよそに大悟は、自身の番組『テレビ千鳥』(テレビ朝日)やAbemaTVの『チャンスの時間』では、いつも通りの笑いを振り撒き、志村には触れることさえしませんでした。
そんな大悟が初めて志村のことを口にしたのが、新番組の制作発表でのコメントでした。
「志村さんに怒られないようにマジメな顔してパンティはいて収録にのぞみます」
その新番組は『志村でナイト』(フジテレビ)の後続番組として始まる『志村友達』(4月28日~)です。
『志村でナイト』で共演していたアンタッチャブルの柴田英嗣とともにMCに抜擢されたのです。
本来、この『志村友達』は、志村けんと豪華ゲストを中心にやる予定でしたが、志村が亡くなっために収録は一度もできることなく、それでもなお「志村けんの笑い」を届けようと、続行が決まったといいます。
新番組は、これまでの「志村流コント」をMCとゲストが鑑賞しながらトークを広げていくスタイルになります。初回のゲストはダチョウ倶楽部の肥後克広と上島竜兵です。
そのMCを務める大悟が、コメントで語った「真面目な顔してパンティはいて」発言は、まさに“志村イズム”に他ならないでしょう。
また、志村はプライベートでの悲しい話を表に出すことを一番嫌っていました。
「お客さんが心の底から笑うことができなくなるから」
そんな“志村の哲学”を貫こうと、大悟は「お悔やみの言葉」さえ出さなかったのかもしれません。
新番組でも引き続き共演するアンタ・柴田もコメントを出しました。
「MCというよりも、志村けんさんの凄さ、面白さ、コントの楽しさを、一視聴者として皆さんと一緒に楽しみたいと思います。今から収録が楽しみででしょうがないですね!…変な柴田と、変な大悟もよろしくお願いいたします」
そして最後に、大悟は視聴者にメッセージを送ります。
「何も考えず笑って見ていただけたらと思います」
これこそが、“志村けんの想い”そのものではないでしょうか。(文◎編集部)