外食メニュー検索お手軽 店、写真など無料登録

「Mottekoh」の検索画面

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが減少している外食産業を支援しようと、長崎大はテークアウトメニューをスマートフォンで手軽に登録し、検索できるアプリを開発し、運用を始めた。当面は無料で飲食店や市民に利用を呼び掛けている。
 IT技術を活用して飲食店と消費者を結び付けようと、長崎大情報データ科学部の小林透教授が開発。長崎市内のIT企業アドミンが協力し、データを保存するサーバーを提供している。アプリ名は秋の大祭「長崎くんち」の掛け声にちなみ「Mottekoh(もってこ~)」。
 飲食店は会員登録をしてメニューや写真、料金、住所などを入力する。利用者がアクセスすると、スマートフォンの位置情報を基に現在地から近い順にメニューや店舗が表示される。

利用者用のQRコード(上)、店舗登録用のQRコード(下)

 検索は和洋中など食のジャンルや価格帯で可能。店までの距離などが表示され「ここにいく!」ボタンを押すと地図と店舗までの経路が表示される。
 今後、事前注文や決済機能の追加、口コミ情報などの掲載も検討するという。
 小林教授は「おいしいものを食べて利用者も楽しみながら飲食店の売り上げを少しでもフォローできれば。アプリを気軽に使ってほしい」と話している。

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