【新型コロナに負けない!】 山口市内中小事業者を支援 山口商工会議所の取り組みを紹介

 新型コロナウイルス感染症が収束するまでの間、対策に関する新しい情報、影響を受けている地元企業の経済活動や支援の動き、「おうち時間」の楽しい過ごし方等々、読者の皆様が前向きな気持ちになれる情報をお届けする「新型コロナに負けない!」。この記事では、前例のない危機に直面している山口市内の小規模事業者を支援する、山口商工会議所(TEL083-925-2300)の取り組みをご紹介します。

 河野康志会頭は、「新型コロナウイルスの感染拡大は、宿泊、観光、飲食、イベント等に関連する業種へのダメージが甚大。突然半分以上、悪ければ90~100%もの売り上げが消えている状況の中で、従業員の賃金や社屋の賃料などの支払いは待ってはくれません。先の見えない事業主の方々には、まず連絡をしてほしい。山口商工会議所の会員はもちろん、会員でなくとも、全力でサポートします」と、市内の企業家に向けて呼びかけています。

 主な支援内容は、大きく分けて①資金繰り②雇用維持③飲食店売上確保の三つ。

 ①は、日本政策金融公庫による特別融資の紹介で、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」「新型コロナウイルス対策マル経」があります。

 ②は、新型コロナウイルス感染症の影響で特例拡充された雇用調整助成金に関する相談の受け付け。社会保険労務士による無料相談会(要電話予約、各日15社限定)は、5月13日(会場:ホテルニュータナカ)、同27日(同西の雅常盤)、6月3日(同山口グランドホテル)、同10日(ユウベルホテル松政)の水曜日に、午後1時半、2時半、3時半の各日3回開かれます。

 ③は、4月18日付本紙でも紹介した「テイクアウトdeやまぐち」(https://harunaga4.wixsite.com/takeout-yamaguchi)。「3密」の自粛が求められる中、店内飲食業態の店舗経営者にテイクアウト事業を展開してもらい、その情報を同商議所が発信。売り上げの確保や、新規顧客の開拓につなげてもらおうという試みです。店舗側の費用負担はありません。「各家庭で『お店の味』を楽しんでもらうことで、少しでも明るい“巣ごもりライフ”を送っていただけたら」と、担当の春永亜由美さんは呼びかけています。

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