緊急事態宣言の期間中でも、選挙はあります!【5】京丹後市長選は、現新元職 4人による大混戦!

4月19日に告示された京丹後市長選には、自民・立憲民主京都府連・国民民主・公明が推薦する現職の三崎政直(みさき・まさなお)氏(68)、共産党が推薦する新人の長砂浩基(ながすな・こうき)氏(56)、元職の中山泰(なかやま・やすし)氏(60)、新人の松本経一(まつもと・けいいち)氏(62)の4名が立候補しました。投開票は4月26日に行われます。

今回は三崎市政の是非、過疎化・高齢化が進む中での地域経済の活性化などが争点と考えられます。

高齢者から子どもまでが安心して暮らせる豊かなまちを。現職 三崎政直氏

三崎氏は旧大宮町口大野(現 京丹後市)生まれ、大阪商業大学商経学部卒業。1999年から2004年まで旧 大宮町議を、2008年から2016年まで京丹後市議を務めました。京丹後市議時代に産業建設常任委員長、議会運営委員長、議長等を歴任。2016年の京丹後市長選で初当選し、今回は2期目への挑戦となります。

三崎氏は政策「未来を拓く6つの戦略」を掲げました。

1 高齢者福祉と医療
・医療過疎の地域を巡回する「移動診療車」の導入に取り組みます。(どこに住んでいても医療が身近なものに)
・丹後中央病院、ふるさと病院、弥栄病院、久美浜病院、福祉施設のネットワーク化など、医療、介護・福祉の連携、拠点づくりを行います。

2 子育てと教育
・網野庁舎跡地に老若男女・子どもたちが交流し、町のにぎわいをつくる複合施設「コフーン」などを進めます。(子育て支援の子ども館、母親交流スペースなど)
・電子黒板やタブレットパソコンなど、ICT教育を更に進めます。

3 経済を活性化
・織物・機械金属業など、地元企業の支援・振興対策を講じます。
・産高連携の充実強化。高校卒業後の地元就職の増大に向け、制度設計などを進めます。

4 国・府との連携
・豊岡市につながる山陰近畿自動車道の早期実現をめざします。
・未来を見据えた新庁舎は、国・府・市一体型の総合複合施設をめざします。(市民みんながつどう新たなまちづくりの拠点に)

5 安心・安全
・買い物弱者への支援対策をしっかり進めます。(移動販売体制・集落経営店舗開設への支援など)
・竹野川分遣所を文書に格上げし、消防車を充実配備します。(昼間の消防団員不足を解消)

6 豊かな自然環境と調和
・はた織りなど、町の仕事や暮らしぶりの観光資源化をすすめます。
・農業・漁業の高付加価値化で、美食のまちづくりを推進します。(食と食材、食文化をテーマとする観光)

 

くらしを切り捨てる市政の転換にいどみたい。新人 長砂浩基氏

長砂氏は旧 久美浜町平田(現 京丹後市)生まれ、札幌学院大学人文学部卒業。住宅総合メーカーで1年間の勤務を経て久美浜町に入庁し、29年間務めました。京丹後市職員労働組合委員長、田村小学校PTA会長などを歴任。現在は「ともに京丹後」の共同代表を務めています。

長砂氏は「くらし応援!すぐやるプラン」を掲げました。

・市役所あげて暮らし・営業の実態調査を実施
・学校給食を段階的に無料に
・住宅改修助成などでお金と仕事を地域に回す
・国保税の子ども分を引き下げます(均等割廃止)
・有害鳥獣対策の防護柵材料費の負担ゼロに
・返済なしの奨学金制度を充実
・障がい者作業所の給食費補助を復活します
・市民の安心安全を守るための米軍基地にはっきりものを言います。日米地位協定の抜本改定を

ふるさと納税による財源確保を 元職 中山泰氏

中山氏は旧 峰山町(現 京丹後市)出身、京都大学経済学部卒業。総理府・総務庁に入庁し、沖縄開発庁長官秘書官、経済産業省製造産業局人間生活システム企画、チーム長・デザイン政策チーム長、内閣府総合規制改革会議事務室次長などを歴任しました。2004年の京丹後市長選に初代市長として初当選し、3期務めました。2016年に4期目を目指して立候補しましたが落選、2017年の衆院選に京都5区から立候補するも落選に終わりました。

中山氏は以下の政策を掲げました。

・ふるさと納税による財源確保
・先進的な企業との連携による産業振興
・ひとり親家庭などの大学生、専門学校生の医療費無料化や養育費不払いの立て替え、義務教育の学校給食の負担軽減など子育て、労働、人材育成での環境整備
・市長時代に企画した新シルク産業の創出事業を担う「新シルク産業創造機構」の復活
・「絹・シルク総合専門職大学(仮称)」の設立

文化の香り高いまちづくりを 新人 松本経一氏

松本氏は中京大学卒業。織物業を営み、2004年から京丹後市議を4期務めました。市議会議長、市国際交流協会理事、丹後織物工業組合監事などを歴任。2019年10月に今回の市長選立候補を決め、市議を辞職しました。

松本氏は以下の政策を掲げました。

◎医療・福祉・くらし
・2つの市立病院の経営基盤強化・経営改革への支援を行い、久美浜病院建て替えに着手
・だれもが使いやすい公共交通や、移動支援、サロン活動などの支援強化
・文化の香り高いまちづくりを進めるため、文化芸術振興計画を作成し、市民の文化芸術活動を活性化
・災害に強いまちづくりを進めるため、消防団や自主防災組織の充実、避難場所の整備、避難ルートの見直しなどを実施 ほか

◎市民のための行革
・本庁舎の整備は合併特例債の期限内に、低コスト案を市民とともに検討
・さまざまな手続きや相談が1か所で済むワンストップサービスの拡充
・山陰近畿自動車道の整備を促進
・国等の交付金のフル活用や、年度末の予算使い切りの廃止、歳出をゼロベースから見直し財源を捻出
・ふるさと納税寄付額日本一を目指し、マーケティングなどの専門知識がある地元民間団体等に業務委託するなど、ふるさと納税の抜本的改革実施 ほか

◎仕事・雇用
・民間人専門職を登用し、起業や販路開拓など、さまざまな経営相談を伴走して支援する新たな専門組織の設置
・起業・開業資金として最大500万円規模の開業補助金制度を創設
・設備投資支援強化などのため、複数年補助金制度を検討
・京丹後の豊かな食・食材・食文化、シェフや料理人など、食に関するものすべてをブランド化し、「儲かる観光、儲かる農業、儲かる水産業」に展開
・観光地の景観整備をはじめ、地場産業関連の観光誘客施設整備、体験型観光を支えるガイドの養成など、新しい観光ニーズと開拓支援策を実施 ほか

◎ワクワクするまち

・ふるさと納税の寄付で市民の行うまちづくりプロジェクトを応援する「市民プロジェクト支援型ふるさと納税」を創設し、市民起点の魅力あるプロジェクトを次々に立ち上げ、市民がわくわくする、市民満足度の高い京丹後に

・旧町ごとの地域振興計画を策定し、旧6町それぞれの個性を活かし、創意工夫をしながら課題解決と個性あふれる元気な地域づくりを実現 ほか

緊急事態宣言が出ても、選挙はあります!(延期の可能性もあり!)

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