陽性の女性を陰性と誤報告 三重県内の感染44人に

新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出ていた三重県伊勢市の60代の女性について、伊勢赤十字病院が誤って陰性として本人と県に報告していたことが分かりました。

これで、県内の感染者は44人となりました。

伊勢赤十字病院によりますと、伊勢市に住む60代の女性は11日から発熱の症状があり、医療機関を受診した結果、肺炎の症状が見られたことなどから15日に伊勢赤十字病院を受診し、検体を採取して民間の検査機関でPCR検査を行いました。

17日の夜に検査機関からファックスで陽性反応の結果が送られてきましたが、確認をした伊勢赤十字病院の臨床検査技師が陰性と誤って認識し県に報告したということです。

また、女性本人にも20日に陰性という誤った結果を報告していました。

23日、伊勢赤十字病院でPCR検査の過去の結果を再度確認したことで間違いが発覚し、三重県と本人に陽性反応を報告したということです。

女性は報告を受ける前に3度、医療機関を受診し、23日から入院しています。

伊勢赤十字病院によりますと、本来PCR検査の結果は2人で確認しますが、他の業務に追われ2人とも確認が不十分となったことが原因だということです。

伊勢赤十字病院の楠田司院長は、確認体制を強化して再発防止に努めたいとしています。

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