長野市初の『クラスター』か 市内で新たに2人の感染者 整骨院に関係した感染者相次ぐ 患者111人濃厚接触

長野市で新たに2人の「新型コロナウイルス」の感染者が確認されました。市は、111人の患者が濃厚接触者となった「整骨院」をめぐり、クラスター・集団感染が発生したとの認識を示しました。

提供:NIAID-RML

新たに感染が確認されたのは、市内に住む60代男性と80代男性です。

60代男性は、4人のスタッフの感染が確認されている市内の「古牧整骨院」に今月9日、11日、13日の3回施術を受けていました。スタッフの濃厚接触者として、健康観察をしていたところ22日に発熱などの症状が出ました。検査の結果、23日「陽性」が判明しました。

また、80代男性は、14日に感染がわかった70代女性と20日に陽性が判明した東京と長野を往来していた同居の50代男性の濃厚接触者で健康観察をしていたところ、22日に発熱し、23日「陽性」がわかりました。

患者111人が濃厚接触者となっている整骨院について調べる中で、70代女性が倦怠感などの症状があった9日に通院していたことがわかりました。この女性について、市は「感染経路不明」としていますが、発症前に都内と往来する複数人と接触していたということです。

一方、市は、70代女性が整骨院での感染の起点になった可能性もあるとみています。

ここで、整骨院での感染について、もう一度整理すると、70代女性が9日に通院、その後、スタッフ4人の感染を確認、そして、きのう60代男性の患者の感染が判明しました。

こうした背景から、整骨院を巡る感染について、市は「クラスター発生」との認識を示しました。

長野市保健所・小林良清所長:

「クラスターと言っていいのではないか」

「整骨院」では、111人が濃厚接触者となっていますが、このうち14人に何らかの症状が出ているということです。

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