放射線医薬品の抗がん剤試験開始 富士フイルム富山化学

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 富士フイルムグループの富士フイルム富山化学(東京)は24日、放射線医薬品の抗がん剤「FF-21101」の臨床第1相試験(フェーズ1)を国内で開始したと発表した。薬剤から放出する放射線でがん組織を直接攻撃するタイプの治療薬で、高い効果が期待されている。

 この抗がん剤は、放射性同位元素(RI)のイットリウムを結合させた抗体を用いたもので、富士フイルムグループが開発した。米国では2016年から富士フイルムが進行性固形がん患者を対象にフェーズ1を行っている。

 日本国内では、卵巣がんや胆道がん、頭頸部がんなどの患者に治験を行い、安全性や有効性を確かめる。目標症例は12人。22年のフェーズ1終了を見込んでいる。市場投入時期は未定。

 富士フイルム富山化学では、RIを用いた放射線医薬品として「ゼヴァリンイットリウム」を既に発売している。