新型コロナ緊急対策 飲食店に一律20万円 佐世保市 宿泊事業者 最大300万円

佐世保市の緊急対策を発表する朝長市長=佐世保市役所

 佐世保市は24日、総額約5億8千万円の新型コロナウイルス緊急対策を発表した。経営環境が悪化している飲食店に一律20万円、宿泊事業者に最大300万円を給付する。27日から申請を受け付ける。

 24日、関連経費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算を専決処分した。財源は財政調整基金を当てた。国の経済対策費などを活用し、市は5月以降、第2弾、第3弾の対策を打ち出す。経済対策としては過去最大の総額15億円規模となる見込み。
 市によると、給付対象の事業者は減収率で線引きしない。地元飲食店への給付は2千店舗で計4億円を想定。宿泊事業者には施設規模に応じ上限300万円を出す。民泊施設に対しては一律10万円。貸し切りバス事業者にも保有バス1台当たり10万円を手当てする。
 感染症対策費として約3千万円を計上。公共交通機関が消毒液やマスクなどを購入するための経費や、帰国者・接触者外来を設置する病院への医療機器整備費を補助する。
 給付金は、所定の申請書で郵送で申し込む。申請書は市ホームページで入手できる。市は、早ければ5月の大型連休明けから口座振り込みを始める予定。会見で朝長則男市長は「観光産業の影響が甚大だ。廃業を防ぎ、経営と雇用の維持を支援するため、スピード感を持って取り組む」と強調した。

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