新社名「三菱パワー」に 新ロゴ公表 変更時期は未定

新社名「三菱パワー」のロゴ(MHPS提供)

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS、横浜市)は24日の取締役会で、三菱重工業による完全子会社化に伴い社名を「三菱パワー」にすることを決めた。変更時期は未定だが、新ロゴを公表した。
 MHPSは2014年、三菱が65%、日立が35%を出資する形で火力発電事業を統合し発足した。日立の海外受注案件を巡り両社が対立。昨年12月、日立が三菱に和解金を支払い、保有全株式も譲渡することで決着していた。
 新しいロゴはスリーダイヤに英文を組み合わせた。やや丸みを帯びた書体は「先進的で地球環境に優しい発電技術」「市場環境の変化に柔軟に対応する企業姿勢」を示す。河相健社長は「三菱重工グループの中核をなす事業会社として環境性と経済性、信頼性を兼ね備えたエネルギーソリューションを提供する」とコメントした。
 MHPSによると、社名変更には、拠点や工事現場がある複数の国で認可取得が必要だが、新型コロナウイルスの世界的な流行で各当局の手続きが滞っており、変更時期の見通しは立っていない。
 三菱重工のエナジードメインの2019年度受注額見通しは1兆6千億円。その4分の3をMHPSが占める。国内従業員数は約1万人。うち長崎工場は約2200人。


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