知の巨人・池上彰とスポーツ界の巨人・松井秀喜がキューバの今を伝える

テレビ東京系では5月6日に、特別番組「池上彰×松井秀喜 in キューバ」(仮題、午後10:00)を放送。知の巨人・池上彰とスポーツ界の巨人・松井秀喜の2人が興味を持ち、今年2月末から3月初頭にかけて、かねて行きたいと思っていたキューバへ訪れ、2015年のアメリカとの国交回復後、急速に変わりつつある現在の同国の姿を伝える。

アメリカと国交が回復する前のキューバを訪れたことがあるという池上は、行く前に「景色はいいし、過ごしやすい。だけどご飯がおいしくないよね」と言っていたが、今回訪れると国営のレストランではない店が大量にオープン。条件付きながら、キューバ国民が飲食店や土産もの店、マッサージ店や民泊の宿などを経営してもよいことになっていた。町は観光客であふれているが、ほとんどがカナダやヨーロッパから来ている人たちで、アメリカからの観光客は少ない。その背景には、トランプ大統領の影響があるなど、行ってみて初めて分かったことがたくさんあった。

一方、松井が訪れた運動公園では、野球をする子どもや若者たちの姿があった。誰もみな楽しそうで、野球がキューバの国民的スポーツであることが見て取れる。野球チームの子どもたちに話を聞くと「日本のプロ野球チームに入りたい」という子が多数いた。正式ルートでアメリカのメジャーリーグに行く道はいまだ閉ざされたままで、キューバの野球少年たちに手の届く開かれた未来は「日本のプロ野球」なのだという。また、松井がキューバ野球界のレジェンドたちに話を聞くと、キューバ野球の強さの秘密、そして共産主義国から外国に行ってプロになることの難しさを知る。

普段ニューヨークで暮らす松井が池上と共演するのは、今回が初めて。最初の取材場所となったニューヨークでは、2人ともお互いのことを知るために、じっくり話をしたいとヤンキー・スタジアムでトークが行われた。実は野球好きで広島カープファンである池上に、「どうせ池上さんは広島ファンでしょ(笑)」と松井からの思いがけない痛烈なツッコミが入り、池上がタジタジとなる場面も必見だ。

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