最前線の医師らSNSで長崎県民に訴え 外出自粛、あらゆる工夫を

現場の医師がフェイスブックで発信したメッセージ

 新型コロナウイルス感染症の医療現場で最前線に立つ県内の医師らが、感染拡大による医療崩壊を防ごうと、フェイスブックで県民に外出自粛と予防対策の徹底を呼び掛けている。
 アカウント名は「長崎コロナ専門家」で、長崎大学病院感染制御教育センターの医師を中心とした医療従事者有志が運営。拡大は人の移動で起こるとし「今までの常識を乗り越えて、あらゆる工夫を考え、外に出ないで」などと投稿している。23日は「県民の皆さまへお願い」と題し、「不安な気持ちは皆同じ。今は誰かを責めるのではなく、重症で入院した方が良くなることを祈っていただけないでしょうか」と訴えた。
 22日の投稿ではこんなエピソードも。朝から感染対策のために走り回り、午後は5時間ぶっ続けで患者対応をした医師。疲れて夜遅く帰宅すると、食卓の上に息子さんから「HAPPY birthday」のメッセージと手作りのプレゼント。医師は「ありがとう 明日からも頑張れる」とつづった。
 感染する危険と背中合わせで不安を抱えながら、命を守るために日夜感染症に立ち向かっている医療従事者。「まだ出口は見えていません。それでも、皆が生きて、このトンネルを抜け出さないといけません」と県民の自覚を求めている。


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