西武ドラ1宮川、週1回のシート打撃で「いい感じ」 時代劇映画で気分転換

自主練習で汗を流す西武・宮川哲【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

27日はブルペンで40球弱「いつでも実戦に入ることができるように仕上げていきます」

「いつでも実戦に入ることができるように仕上げていきます」と明るい表情で話すのは西武のドラフト1位の宮川哲投手だ。27日はキャッチボールを行った後、捕手の中熊大智を座らせて40球弱、すべての球種を投げ込んだ。

「自分なりにいい感じになってきています」とうなずく右腕は、日々練習を継続するなかで週1回シート打撃に登板する。20日は愛斗、西川愛也、綱島龍生、川野涼多、柘植世那、中熊大智らに投げ込み、「良いイメージで投げられた」と自画自賛したように出来は上々。安打性の当たりをほとんど許さなかった。順調に調整を続けている。

実戦を積むのが難しい状況のなか、この自主練習期間のテーマは「シート打撃では打者と対戦する上での感覚をなくさない。そして変化球、カウントを取る球、決め球をしっかり投げられるようにする」ことだ。3月下旬のファームでの練習試合でも短いイニングをしっかり抑えていた宮川。打者と相対する感覚を鈍らせないことが、安定していい状態をキープできている秘訣だ。

現在は自主練習のため、監督・コーチも自宅で待機。直接コンタクトを取ることはできない。そのため自身の投球動画を杉山2軍投手コーチに送り、アドバイスをもらうこともあるという。実際に杉山コーチからの指摘でフォームのバランスを修正し、投球が改善したことがあった。今は自身でできることを模索しながら、向上心を持って黙々と努力を続ける。

若獅子寮で暮らす1人だが、自分の時間もできた。「一人映画はかなりしますね」と笑う宮川は、根っからの歴史好き。鑑賞するジャンルは大河ドラマ、時代劇、戦争ものなどそのチョイスは渋い。「もともと、日本史が好きなんです。そして歴史上の人物の生き方がいいなあ、と思うことがありますね」と笑う。

宮川が好きだという歴史上の人物は武田信玄。「為せば成る 為さねば成らぬ成る業を 成らぬと捨つる人のはかなさ」とは武田信玄の名言。今こそ、この精神で先が見えない現状を乗り越え、近く敵を圧倒する姿を期待したい。(Full-Count編集部)

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