【今週の日本の卓球】ITTFドリームチームに伊藤美誠選出

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

20日、ITTFは21世紀の女子ドリームチーム5選手を発表し、日本からは伊藤美誠(スターツ)が2位に選出された。今回の企画はSNSで募ったコメントの得票率によって順位が決定されている。また、22日には同様に21世紀の男子ドリームチーム5選手が発表された。さらに、今週もTリーグ契約更新が続々と行われた。

21世紀ドリームチーム

写真:馬龍/提供:ittfworld

男子チーム

1位には馬龍(マロン・中国)が選出された。馬龍は世界選手権、五輪でのタイトルはもちろん、ワールドツアーシングルスでは、28個のタイトルを獲得している。15.4%というトップにふさわしい得票率であった。

2位はヤン=オベ・ワルドナー(スウェーデン)であった。彼は五輪で金メダルを獲得した唯一のヨーロッパ人であり、世界で5人しかいないグランドスラムを達成したうちの1人という選手である。

3位にはドイツの皇帝・ティモ・ボルがランクインした。ドイツの選手で初めて、世界ランキング1位に輝き(2003年)、現在も第一線で活躍している。ワールドカップでは2度優勝を果たしている。

4位は許昕(シュシン・中国)であった。左利きのペンドラである許昕は、ワールドツアー18度の優勝というシングルスでの結果だけにとどまらず、男子ダブルス、混合ダブルスでもその実力を遺憾なく発揮している選手である。

5位には張継科(チャンジーカ・中国)が選出された。張継科は445日という史上最速でグランドスラムを達成した選手である。さらに五輪、世界選手権、ワールドカップを同時に制覇するという偉業を成し遂げている。

女子チーム

写真:丁寧/提供:ittfworld
1位は15.5%の得票率を獲得した中国の丁寧(ディンニン)。リオ五輪の金メダリストであり、団体戦では中国を世界選手権4度優勝、ワールドカップ6度優勝に導いている。ドリームチームのリーダーにふさわしい結果の持ち主である。

2位には我らが日本の伊藤美誠がランクインした。今月の世界ランキング発表で現行の制度に変わってから、日本勢最高の2位に浮上した。リオ五輪では、史上最年少の15歳でメダリストとなり、すでに8度のワールドツアー優勝を果たしている。

劉詩雯(リュウスーウェン・中国)が伊藤と0.2ポイント差で3位につけた。2019年世界選手権で金メダルを獲得し、5度目のワールドカップ優勝を収めた。

4位には中国の張怡寧が、現役選手ばかりのトップ5の中に名を連ねた。彼女は世界選手権で10度の栄冠を手にし、2003年から2009年までの間、わずか2ヶ月を除いて世界ランキング1位に君臨し続けた、まさにレジェンドである。

5位にランクインしたのは、現在世界ランキング1位の陳夢(チェンムン・中国)。ワールドツアーでは、15度優勝を果たし、グランドファイナルでは3連覇を成し遂げている。

また7位には日本の福原愛さんがランクインしている。

Tリーグ契約更新

T.T彩たま

T.T彩たまには新しい顔ぶれも見られ、韓国の趙勝敏(チョスンミン)との契約合意に至ったことを発表した。趙勝敏は今年のドイツオープンでベスト8に入った21歳のサウスポーである。T.T彩たまには左利きの選手がいなかったため、趙勝敏の参戦はこのチームのオーダーに大きく関わっていくことだろう。

岡山リベッツ

愛知工業大学の田中佑汰と契約合意に至った。2019年の全日本学生卓球選手権では木造勇人とのダブルスで見事優勝を収めた。田中は「初のTリーグ参戦になりますが、少しでもチームに貢献出来るよう頑張りますので、応援の程宜しくお願い致します」とコメントしている。

トップおとめピンポンズ名古屋

シンガポール代表のリン・イエとのサードシーズンの契約更新を発表した。2ndシーズンの途中からTリーグに参戦しており、シングルス2勝3敗の結果を残している。

文:ラリーズ編集部

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