【内田直樹コラム】オンライン診療の取り組みを地元テレビに取り上げていただきました

 先日、RKBの「今日感ニュース」にて、当院のオンライン診療の取り組みをご紹介いただきました。

 オンライン診療をもちいることで医師の感染のリスクを減らすことができるため、発熱患者の臨時往診をオンラインで行っていること。一方でオンライン診療では得られる情報が少ないため限界もあるという内容を取り上げてくださいました。
 時間の関係でカットされていましたが、オンライン診療の限界をカバーするために当院では基本的に患者さん側に看護師さんがいる状態でオンライン診療を行っています。D to P with Nという形です。これだと、看護師さんが身体診察やバイタル測定を行ってくれて、採血や点滴もできるのでとても有用だと感じています。

 D to P with Nの欠点としては、その看護師さんに感染リスクが生じることと看護師訪問を行っても診療報酬がつかないため経営的には割に合わないことです。

 今は新型コロナウイルスの感染拡大による規制緩和中ですが、この間の知見を元に新しい仕組みが構築されればと考えています。

内田 直樹

医療法人すずらん会たろうクリニック(福岡県福岡市東区)院長、精神科医、医学博士。福岡大学医学部精神医学教室講師を経て2015年より現職。日本老年精神医学会 専門医・指導医、福岡市在宅医療医会 理事、日本在宅医療連合学会 評議員、認知症の人と家族の会福岡支部 監事、日本精神神経学会 専門医・指導医、認知症未来共創ハブ サポーター、精神保健指定医。著書「認知症の人に寄り添う在宅医療」(出版社: クリエイツかもがわ)

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