東西南北

 24日のセルジオ・モロ法相の電撃辞任の後、2017年以来初めて、ボウソナロ大統領のSNS上のフォロワーが減ったという。大統領は同日の午後3時20分までに計4万8743人のフォロワーを失った。息子3人と合わせると8万6427人を失ったという。逆にモロ氏のフォロワーは約16万人増えたとか。ネット上での熱狂的な人気に支えられていた大統領としては痛い話だし、国民がいかに、モロ氏の法相起用に良心的な世直しを期待していたかがうかがえる。今回の問題、こじれると、この程度の減少で終わらないような気もするが。
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 モロ氏の辞任後、「パウロ・ゲデス経済相やテレーザ・クリスチーナ農相も辞任で続くのでは」「レジーナ・ドゥアルテ文化局長も辞任か」、さらには「セントロンに大臣職を与えることでマルコス・ポンテス科学技術相解任か」などの噂が、週末から週明けにかけて続々と上がっている。コロナ禍の中で閣僚が雪崩式に辞任または解任となれば、国際的に見ても異例の事態となる。果たしてどうなるのか。ボウソナロ大統領は27日、「経済問題の最終責任者はゲデス経済相」と語って、安心感を与えようとしたが、国民としては頭の痛いところだ。
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 連邦政府内はゴタゴタが続いているが、国民が気にしなければならないのはコロナウイルスの方だ。先週は、「感染者も死者も減っていないのに早すぎでは」との批判の中、隔離政策緩和を行った州があったが、ショッピングセンターの派手な再開で話題を呼んだサンタカタリーナ州ブルメナウでは26日に37人の感染者が報告された。これで良いのか。

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