烏山線から消えたキハ40系【50代から始めた鉄道趣味】254

※2013年1月撮影

青春18きっぷ鉄道旅vol.8は、首都圏近郊に残る数少ない非電化路線烏山線です。2017年(平成29年)キハ40系が全て新型の蓄電池駆動電車EV-E301系「ACCUM」に置き換えらてしまいました。このEV-E301系「ACCUM」については【非電化路線に乗ろう04】烏山線で乗りに行っています。その際に2013年(平成25年)撮影のキハ40系の写真も使っていますが、改めて正月休みの1月5日に武蔵小金井から烏山線に乗りに行った記憶を辿ってみます。

vol.7で2012年末に播但線、姫新線、芸備線、加古川線などを回った鉄道旅が4日間でした。青春18きっぷが1日分だけ未使用で残ったのです。さて正月だし、日帰りでどこに行こうか考えて、まだ乗っていない烏山線に行くことにしました。

中央線武蔵小金井の高架化と新駅舎も工事中ですが駅通路部分はほぼ完成した2013年1月5日土曜日、6:45発の上り電車で新宿に向かいました。南口です。

※2013年1月撮影

新宿から湘南新宿ラインで宇都宮駅、島式ホームの対面に烏山線のキハ40-1003が待っていました。2010年(平成22年)末に国鉄一般気動車標準色に塗り替えられています。2011年(平成23年)の「烏山線開業88周年=米寿記念」を祝うカラーリングでした。製造時は、キハ40系2000番台(暖地仕様)でしたが旧国鉄時代に烏山線用に改造されました。トイレを撤去し、ロングシート化し烏山線色に塗り替え1000番台に改番されました。JR東日本に継承されてからワンマン化、冷房化なども実施されました。毘沙門天のステッカー付き。

※2013年1月撮影

後方車両はキハ40-1002、烏山線色です。トップ画像は、終点の烏山駅ホームで先頭車になっているこの車両です。辨財天のステッカーが貼られています。宇都宮駅は新幹線の1・4番ホームがあって、在来線は5番が日光線、7-10番に宇都宮線(東北線)と烏山線、9番ホームに停まっていました。

※2013年1月撮影

寒い朝でした。車内の暖房用機器は座席の下、バスヒーターと書かれています。これがすごく暖かかった!

※2013年1月撮影

大金駅、旧駅舎、2013年(平成25年)まで有人駅でした。

※2013年1月撮影

列車交換。下手な写真ですみません。キハ40-1001、烏山線色。布袋サマが付いています。

※2013年1月撮影

30分ほどで終点の烏山駅に到着。この木造駅舎も、撮影の翌2014年(平成26年)に取り壊されて新しい駅舎になってしまいました。風情があって良い駅舎だったのに、残念。

※2013年1月撮影

使われていない懐かしい有人改札口。無事カエルが居ました。このカエルは新駅舎のエントランスに移されていました。

※2013年1月撮影

駅舎内に烏山線七福神の顔出し撮影板。

※2013年1月撮影

宇都宮側先頭車はキハ40-1002。

※2013年1月撮影

辨財天の大きなステッカー。

※2013年1月撮影

連結部。

※2013年1月撮影

毘沙門天ステッカー。

※2013年1月撮影

逆光ですが後方になったキハ40-1003。

※2013年1月撮影

戻りでも唯一列車交換の出来る大金駅で列車交換。車番はわかりません。

※2013年1月撮影

烏山線のキハ40系10両は、2017年3月で運用終了。1009号車が錦川鉄道に譲渡された以外は全て廃車されました。錦川鉄道を烏山線色で走る錦川鉄道線に乗りに行きたくなります。

青春18きっぷ鉄道旅vol.8は、宇都宮に戻って日光線に乗って日光を往復。帰路は小山駅から水戸線で友部駅、常磐線に乗り換えて柏駅、新松戸駅に行って武蔵野線で西国分寺。中央線で武蔵小金井に20時前に帰りました。日帰りでしたが484.5営業キロを乗りました。

烏山線のキハ40系、1979年から運用されましたが、製造時のディーゼル・エンジンのままでした。消えてゆくキハ40系、淋しいな。

(写真・記事/住田至朗)

© 株式会社エキスプレス