佐世保・浦頭のクルーズ拠点 市長「秋口にも供用開始の可能性」

 佐世保市の朝長則男市長は27日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、建設工事が遅れている浦頭地区の国際クルーズ拠点について「(感染が)収束した段階で、おそらく秋口ぐらいには供用が開始される可能性がある」との観測を示した。
 クルーズ拠点は、国と市、世界最大手のクルーズ会社「カーニバル社」の3者で整備。岸壁は完成しているが、同社が建設するターミナル工事は国の緊急事態宣言を受け中断。供用開始のめどは立っていない。現在佐世保港へのクルーズ船の入港予定はないが、市長は「収束すれば寄港を認めることになる」とした。
 一方、長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊中のクルーズ船で集団感染が発生した問題で、長崎港を出港した別のクルーズ船2隻はいずれも今年、佐世保港に入港していた。佐世保市によると、出港に際し船会社から佐世保寄港の申し出はなかったという。

 


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