ワッツアップ、拡散する新型ウイルスの誤情報が7割減と発表

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メッセージアプリ「ワッツアップ」は、新型コロナウイルスについて誤った情報を拡散していた「転送率の高かった」メッセージが70%減ったと発表した。

世界保健機関(WHO)は、アウトブレイク(大流行)に関するフェイクニュースの拡散は「インフォデミック(情報の流行)」だと注意を促している。

ワッツアップは2週間前、個人間で5回以上転送されてから、1つ以上のチャットグループに共有されたメッセージを停止する措置を取った。

しかし専門家からは、誤情報を食い止めるためにはさらに対策が必要だとの声も上がっている。

ワッツアップの広報担当者は、自社が「拡散メッセージの追跡を重視して取り組んでいる」と述べた。

その上で、誤情報メッセージが大幅に減ったことで、「ワッツアップは引き続き、個人の私的な会話の場所」でいられると自信を示した。

イギリスのデジタル憎悪対応センターのイムラン・アフメド会長はBBCの取材で、「ワッツアップなどのソーシャルメディア大手にはやるべきことがまだある」と指摘した。

「プラットフォーム上にはまだ大量の誤情報が流れている。新型ウイルスについては、微妙なニュアンスがきわめて重要で、誤情報による問題はきわめて複雑だ。しかし、70%という数字がそれを見えにくくしているようだ」

「70%というのは、いったいどうやって計ったのか」

「対面で人と会えない状況の中で、誤情報の危機は全てソーシャルメディアで拡散されている」


<解説>ワッツアップの誤情報拡散、ピークを過ぎた? ――マリアンナ・スプリング、誤情報専門記者

新型ウイルスのパンデミックの中で、ワッツアップは誤情報の拡散の要となっている。

心配性の友人や親戚がプライベートグループで、うその健康アドバイスや政府の計画についての予測を、「役立つかもしれない」からと送ってくる。

ワッツアップを初めとするメッセージサービスは、フェイスブックやツイッター、YouTubeといったソーシャルメディアと比べて、モニタリングが難しい。誰かがあやしいメッセージを通報してくれるのを、待つしかないからだ。

しかしワッツアップでの誤情報拡散は、最初のピークを過ぎたようだ。

もし「表通りに戦車が来る」というメッセージが来て、実際に来なかったら、あなたはメッセージの内容を疑うようになるはずだ。

しかしロックダウンの緩和や、次に何が起こるのか、憶測が飛び始めている。こうした中では、誤情報の第二波がやって来ないとは言い切れない。


(英語記事 Coronavirus: Viral WhatsApp messages 'drop 70%'