コスタ・アトランチカ乗員 新たに1人入院 計4人に 医療コンテナ20台を設置へ

 長崎県は28日、長崎市香焼町の三菱重工業長崎造船所香焼工場に停泊しているクルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍・8万6千トン)の60代男性乗組員が発熱などの症状があったため、市内の指定医療機関に救急搬送したと発表した。
 男性乗組員は外国籍で新型コロナウイルスの感染者。27日夜にも乗組員2人が救急搬送されており、乗組員の入院は計4人となった。
 長崎県によると、男性乗組員は27日深夜に船医が診察し、38度台の発熱や嘔吐(おうと)、脱水症状があった。軽症という。
 また運行会社「コスタクルーズ」は29日、同船が停泊する岸壁にコンテナ20台を設置する。現在も乗組員の健康観察のため仮設診療所を置いているが、コンテナを診療や医療スタッフの休憩に活用し医療環境を改善するという。

 


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