佐世保の新興が県に除菌消臭剤 ニッショウはマスク

上田副知事(左)に除菌消臭剤「エピクスイ」を寄贈する谷川社長=県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらおうと、建設業の新興(佐世保市)は28日、同社で製造している除菌消臭剤「エピクスイ」(6千リットル)を県に寄贈した。
 同社は建設事業のほか、次亜塩素酸水事業も展開。エピクスイは次亜塩素酸ソーダと酸性剤を特殊技術で水と混合して生成した除菌・消臭水。行政や医療、製造業、食品業界などで幅広い実績がある。昨年11月のローマ教皇来崎の際は、ミサ会場の衛生管理に使用された。
 県庁を訪れた谷川富夫社長は「長崎は大変な状況と聞いている。エピクスイは医療界にも広がっているので安心して使ってほしい」とあいさつ。受け取った上田裕司副知事は「消毒資材が医療機関などで不足している。非常にありがたい」とお礼を述べた。
 同日は福祉用具販売・レンタルのニッショウ(長崎市)もマスク1万枚を県に寄贈。藤原将純社長は「特別に1万枚入手できたので、必要なところに届けてほしい」と述べた。県は県内の福祉施設に配布する。

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