コンテナ20台搬入 クルーズ船停泊の三菱香焼工場

三菱重工業長崎造船所香焼工場内に続々と入るコンテナ=29日午前8時11分、長崎市香焼町

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカが停泊している長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼工場に29日朝、乗組員の健康観察や医療スタッフの待機スペースに使うコンテナ計20台が搬入された。
 コンテナは同船の運航会社コスタクルーズが手配。午前7時45分ごろから約30分、コンテナを載せたトラックが続々と工場に到着した。コンテナには扉や小窓、換気扇などが付いており、電気や水回りといった設備を整え、数日中に稼働させるという。
 また県は、27日に長崎市内の指定医療機関に搬送された30代の男性乗組員が退院したと発表した。男性は感染していないが、手足のしびれなどを訴えていた。症状が軽快したため、船内に戻ったという。

 


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