3月の持家着工、新型コロナの影響は小さく微減

国土交通省は4月30日、3月の新設住宅着工戸数を発表した。持家・貸家・分譲住宅の全分野が減少し、前年同月比7.6%減の7万729戸と9カ月連続の減少となった。持家は0.3%減の2万2327戸で、8カ月連続の減少だが、2カ月連続の2ケタ減から大幅に改善。3カ月ぶりの2万戸台になった。

国交省によると新型コロナウイルスの影響は持家着工にはまだ大きく出ておらず、4月以降の動きが注目されるという。分譲住宅は16.1%減の2万1220戸で5カ月連続の減少。うち戸建ては1.0%減の1万1616戸で4カ月連続減少、マンションは28.7%減の9500戸で2カ月ぶりの減少となった。貸家は6.6%減の2万6545戸で19カ月連続の減少。アパートローン厳格化などの影響が続いている。季節調整済年率換算値は前月比3.9%増の90万5000戸で2カ月連続増となった。

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