診療態勢強化 CT車、現地入りへ 集団感染のコスタ・アトランチカ 熊本の災害派遣医療チーム(DMAT)なども

クルーズ船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍・8万6千トン)

 長崎市香焼町に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカで新型コロナウイルスの集団感染が発生した問題で、県は30日、乗組員の診療態勢を強化するため29日に陸上自衛隊に改めて災害派遣を要請し、5月1日にコンピューター断層撮影(CT)診断車が現地入りすると発表した。派遣期間は2~14日の予定。
 県によると、現在は県のレントゲン車で肺炎の診断をしているが、精度を高めるためCT診断車の派遣を要請した。熊本の災害派遣医療チーム(DMAT)や民間団体の医療スタッフなども現地入りし、乗組員の診療支援に当たっている。
 29日に20台搬入されたコンテナも30台追加されて計50台になった。コンテナは乗組員の診療や医療スタッフらの待機場所として使う予定。コンテナを貸し出した千葉県の業者「デベロップ」によると、広さは13平方メートル。ベッドやユニットバス、エアコン、冷蔵庫などを備えているという。

 


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