豪住宅価格、4月は伸び鈍化 一段の低迷見込まれる

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[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コアロジックが1日公表したデータによると、豪住宅価格は4月に伸びが大幅に鈍化した。新型コロナウイルス感染予防のためのロックダウン(都市封鎖)で売り買いが大幅に落ち込んだ。失業率の悪化で家計所得が減少する中、住宅価格は今後一段の低迷が予想される。

4月の住宅価格は前月比0.3%上昇。3月は0.7%上昇していた。4月の伸び率は昨年6月以来の低水準。ただ、前年比では8.3%上昇した。

主要都市の価格は9.7%上昇。シドニーは前月比0.4%、前年比14.3%、それぞれ上昇。メルボルンは前月比0.3%下落したが、前年比では12.4%上昇した。

コアロジックの調査部門責任者、ティム・ローレス氏は「住宅価格は前月比若干プラスとなったが、ソーシャルディスタンス(社会的距離)が導入され、消費者心理が落ち込み始めた3月の中旬か下旬頃から価格は明らかに軟調だ」と指摘した。

新型コロナに伴う入国規制は移民や留学生、観光客の減少につながっている。

ローレンス氏は「シドニーとメルボルンでは住宅需要がある海外からの移住者との接触度合いが大きく、他の市場よりも(感染)リスクが高い」との見方を示した。

一方、住宅物件の入札禁止などで売り手が撤退していることが価格を下支えする可能性がある。

ローレンス氏は、需要が低迷する中、売りに出される物件も減少しており、これが住宅価格のより大幅な値下がりを防ぐかもしれない、との見方を示した。