『ワイルド・スピード』中毒者の皆さん、最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が2021年4月に延期になってしまい落ちこんでいませんか? ここはひとつシリーズの復習タイミングと気持ちを切り替えて、ファミリーへの愛を再確認しましょう。
ということでご紹介したいのが、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)。シリーズ第8作目にして最終3部作の第1弾として世界中で大ヒットを記録した傑作です!
シリーズ完結へのスタートダッシュ! 超豪華キャストの全マシ映画
冒頭のストリート・レースから、ドム(ヴィン・ディーゼル)の粋なアウトローっぷりを改めてアピールする本作。それだけに、まさかのドムが仲間たちを裏切り危険な兵器を奪って逃げてしまうものだから大びっくり。この時点では誰にもドムの真意はわからないものの、どうやら世界的なテロリスト集団を率いるサイファー(シャーリーズ・セロン)が関わっているらしい。
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本日は水曜レディースデー👩💕 強く美しい女性キャラたち…あなたは誰に憧れる❓ #ワイスピ #ワイルドスピード
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ドムの裏切りによって極秘計画をミスり投獄されたホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)でムショ送りにしたデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と獄友になってしまう。期待どおり早々に脱獄アクションが始まるわけだが、ことあるごとにいがみ合う2人が徐々に心を許し合うようになっていくのが本作最大の萌えポイント。これがスピンオフ作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年)につながったのも納得の微笑ましさである。
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ヤバすぎて苦笑必死のぶっ飛びカーアクションも健在!
さて、ドムの裏切りにショックを隠せないファミリーの前に極秘諜報機関のミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)が現れ、一致団結してドムとサイファーを追うことに。しかし、ハイテク機器を駆使してサイファーと共に大暴れするドムを捕まえるのは当然ながら容易いことではなく、オフィス街を舞台に大立ち回りを演じることに。
もはやシリーズのお楽しみとなっている“ぶっ飛びカーアクション”も凄まじい派手さで、“レッキング・ボールで車列一掃”や、何百台ものクルマをジャックし遠隔操作する“クルマ雪崩”、1台vs5台のクルマ版“牛裂きの刑”、さらに邦題の元ネタになった“氷河チェイス”などなど、規模のデカすぎるカーアクションが隙間なくみっちり詰め込まれている。
捨てシーンなし! アクション映画ファンのための満漢全席
終始深刻なドムや冷酷非道なサイファーをホブスとデッカードが絶妙にほぐしてくれて、特にステイサムはマグダレーン母ちゃんとのやり取りで爆笑させてくれるし、弟オーウェンとも合流しもうひとつのファミリーとして大活躍。また、お笑いキャラのローマン(タイリース・ギブソン)のヘタレ度とバカ度も順調にアップしていて、エージェントのリトル・ノーバディを演じるイーストウッド息子(スコット・イーストウッド)とのアホ対決で苦笑を誘う。
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ドムと並ぶシリーズの顔だったブライアン(ポール・ウォーカー)の穴を埋めるためか、キャスト総出でブチ上げに来ている感が充満していて、どんなに馬鹿げたシーンでも泣けてくるほどだ。
メインのから揚げはもちろん、下に敷いてあるパスタも付け合せのポテサラも漬物も全部ウマいという、ド派手なアクション映画が大好きな我々庶民のための満漢全席、『ワイルド・スピード ICE BREAK』。ファンはもちろん自宅隔離で鬱屈とした日々を送っている人も、ぜひお菓子とジュースを片手に自宅GWを思いっきり楽しんでほしい。
『ワイルド・スピード ICE BREAK』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2020年5月放送