新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月末から無観客でのレースが続く大村ボートレース場。「観客席を見ても誰もいないのは寂しい。ボートレーサーになって23年目で初めての事態」
同ボートレース場は本場での舟券発売などを中止しているほか、県内外15カ所の場外舟券発売場も臨時休業。試算では本場開催分で19億円の売り上げ減につながっている。
インターネット投票などでレースは開催されているが「こんな時期に走っていていいのか」とも感じるという。それでも「自分たちは走らせてもらっている立場。走る姿を見ることで励まされる人もいるはず」と自身を奮い立たせている。
同ボートレース場はレースの収益から1千万円を新型コロナ対策として日本財団に寄付。選手会としても30万円を大村市に寄付しており、「何らかの形で地域貢献できれば」と力を込める。
ファンの声や家族の存在が今の支え。「大切な人を守るため『うつさない』ことを心掛ける行動を大切にしたい。早くみんなで笑い合って過ごせるようになれば」。スタンドいっぱいの観客の前で走る日が戻ることを願い、日々レースに臨んでいる。