平和宣言文検討起草委員会 初会合開かず 長崎市、文書で意見集約

 長崎市は1日、8月9日の「長崎原爆の日」の平和祈念式典で田上富久市長が読み上げる平和宣言文を検討する5月の初回の起草委員会について、会議形式ではなく委員から文書で意見を募り素案を作成すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的。
 起草委は田上市長を委員長とし、被爆者や有識者ら15人で構成。例年、5月上旬に初会合を開き、委員から宣言に対する意見を聞き市が素案を作成。6、7月に1回ずつ会合を経て7月中に完成させている。
 市平和推進課は「今年は被爆75年の節目でもあり、大事なメッセージになる。委員から意見を十分にいただけるような方法を検討していく」としている。6、7月の会合の開催については、今後改めて判断する。

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