東京・浅草の三社祭〜日程・アクセス・見どころなど〜(2020年)

三社祭とは

三社祭(さんじゃまつり)とは、東京都の浅草にある浅草神社の例祭(Annual Festival)で、毎年5月半ばの週末に行われます。

三社祭の特徴は、祭りの2日目と3日目のお神輿の巡行。2日目は浅草神社周辺の町々から100基ほどのお神輿が出され、浅草神社へと向かいます。3日目は浅草神社から大きなお神輿3基が出発し、各町内をまわります。

いずれも祭りの衣装を着た担ぎ手たちが、大勢で威勢よくお神輿を担いでいく様子が見どころです。

三社祭の名前の由来とは?

浅草神社の創設は、いまから1,400年ほど前。通常の神社では、日本神話の神が祀られていますが、浅草神社では浅草寺の創設に携わった檜前浜成(ひのくまはまなり)と武成(たけなり)の兄弟、そして彼らの知人、土師真中知(はじのあたいなかとも)の3人の人間を祀っています(諸説あり)。

そのため、浅草神社は三社様(3つの神社)と呼ばれ、ここで行われる祭りは三社祭と呼ばれるようになりました。

三社祭の日程(2020年)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、変更になる可能性もあります。

2020年の三社祭の開催日程は以下の通りです。

日程:2020年10月16日~18日
(例年5月半ばに行われますが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、10月に延期されました)。

祭りの行事は日によって異なります。祭りが盛り上がるのは、2日目と3日目です。

三社祭の会場と駅からの行き方

三社祭の会場となるのは、浅草神社とその周辺。浅草神社は浅草寺の真隣にあり、最寄駅は東京メトロと都営浅草線の浅草駅です。祭りの日は電車や駅周辺が混むため、早めに出かけるのが鉄則です。

三社祭の見どころ

三社祭の見どころ、1日目の大行列と2日目の町内神輿連合渡御(ちょうないみこしれんごうとぎょ)について紹介します。

大行列:1日目(午後13:00〜)

1日目は、「大行列」と呼ばれる時代衣装を着た人々の行列が町を練り歩きます。芸者やお囃子屋台(※1)、神社で奉納されるびんざさら舞の衣装を身に着けた踊り手たちなどが並び、浅草の町は一気にお祭りムードに包まれます。

行列は浅草寺近くの東京浅草組合(料亭芸妓の組合)を出発し、浅草寺の雷門仲見世通り、浅草六区と呼ばれる娯楽街を通って浅草神社に到着します。

このほか1日目には、浅草神社に伝わる伝統芸能の「びんざさら舞」が神社内で披露されます。

東京浅草組合
場所:東京都台東区浅草3-33-5 Google Map

町内神輿連合渡御:2日目(正午~)

2日目は、浅草神社周辺の44の町から100基のお神輿が出されます。「わっしょい、わっしょい」「オイサ、オイサ」と掛け声をあげながら、担ぎ手たちがお神輿を元気よく担いでいきます。これを町内神輿連合渡御(ちょうないみこしれんごうとぎょ)と呼びます。

この日チェックしたいのが、担ぎ手たちが神輿を上下左右に揺りうごかす「魂振り(たまふり)」。古来、日本の祭りでは魂振りをすることで、豊作や大漁、さらには病気を払うことにつながると信じられていました。三社祭の魂振りはとくに激しいことで知られています。

本社神輿各町渡御:3日目

3日目は、本社神輿各町渡御(ほんしゃみこしかくちょうとぎょ)と呼ばれる、神社から出発した3基のお神輿が周辺の町をまわる祭りのメインイベント。

神社のお神輿は、2日目の町内神輿よりも大きいのが特徴です。3基のお神輿は6:00に浅草神社を出発し、3つのルートに別れてそれぞれ周辺の町をまわったのち、浅草神社へと向かいます。浅草神社にお神輿が戻るのは18:00〜19:00頃。

また、3日目の雷門通りから馬道通りは「お祭り広場」と呼ばれ、2日目に活躍した町内神輿がいくつかやってきます。この日に浅草を訪れれば、町内神輿と神社のお神輿の両方が見られます。

三社祭の楽しみ方と注意点

祭りのクライマックスとなる2日目と3日目は、見物人と神輿の担ぎ手で雷門通りが大変混み合います。人や神輿の移動に気をつけて祭りを楽しんでください。

© 株式会社MATCHA